性暴力被害者への二次加害を許さず、被害者を支援します!

 ふぇみ・ゼミ&カフェは、聖路加国際病院の元チャプレンによる性暴力被害をめぐり、被害者が長期にわたって声を上げ、裁判・社会運動を通じて事実と責任を問い続けている勇気と行動に深い敬意を表し、共に闘います!  性暴力の事実と聖路加側の使用者責任が民事判決で認められた一方、加害者を支持する人びとや一部メディア、SNSによって、被害者を疑い、責め、孤立させる言説が広がっていることを、大きな問題だと考えています。

 性暴力の被害を告発することは、既存のあらゆる暴力を許さない社会をつくるためには欠かせない社会運動です。社会は声がない限り変わりません。ふぇみ・ゼミ&カフェは、そのような重要な運動をしている性暴力のサバイバーを含むあらゆる被害者を支援し、自らも主体となり、被害者とは異なる立場で性暴力と闘います。

 しばしば、被害者は闘いの中で(捜査機関等の中でも)「なぜ逃げなかったのか」「なぜすぐに訴えなかったのか」「自分から誘ったのではないか」とまるで加害者のような扱いをされ、本来問われるべき加害行為と権力関係が見えなくされ、責任が被害者へと転嫁されます。改正刑法後、被害者の同意のない性暴力の有罪率は、微増になっています。同意誤信や、社会的地位の優位性の要件についても、加害者がそんなつもりはなかったといえば、スルーできる仕組みになっている現状があります。そんな現状では、多くの取りこぼされた性加害の被害者の司法救済の障壁は厚くなっています。熊本日日新聞の調査でも、捜査機関(警察、検察)、支援職、身近な人々からの無理解、メディア、ネット等による二次加害が、未だ深刻です。その最中で、被害者非難、事実の矮小化、人格攻撃、沈黙の強要は、社会的に反復する二次加害です。また、被害者に「一貫した説明」「理想的な振る舞い」「感情の吐露」等のあるべき被害者像だけを称えることが多いことも問題です。性暴力被害者支援に、充分な公的私的にも社会資源が選択できない中で、被害者の自己決定権は存在していません 。

参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/5e3197da83ab6bd49e8c6dc745de37ca8b9738a2
組織内性被害、6割超が「誰にも相談せず」 その理由は? 熊日アンケート(熊本日日新聞 2026/721 配信)

 性暴力は、立場や権威の非対称性が土台にあります。今回はそれに加えて、生活を司る宗教コミュニティ、信頼とケアを担う医療機関、後進を育てる教育・専門職・機関で起きました。本来であれば、組織や周囲の人びとは、加害者の名誉や組織の体面を守ることを優先するのではなく、被害事実を正確に明らかに、被害者の意見を聞き、被害者が求める場所・状態に回復する、などを中心に据えなければなりません。しかし、加害者の所属するコミュニティや、所属学会における社会的地位、及び、組織防衛が重なり、加害者こそが被害者であるとして、今回のように「A牧師守り支える会」(加害者)を組成して被害者や支援者を攻撃しています。

 ふぇみ・ゼミ&カフェは、被害者に対する誹謗中傷、名誉を傷つける発信、裁判を理由とした威圧や報復を直ちにやめるよう求めます。また、関係組織と専門職に対し、検証と情報公開、再発防止、相談・救済制度の整備などを求めます。被害者の尊厳と権利を支持し、

「性暴力を権力の武器にさせない社会」
「性暴力を許さない」
「性暴力を温存させない」社会を作ります。

 性暴力を個人間の問題として封じ込めず、性暴力を可能にし、性暴力加害者が自由に生きられる構造と、その周りにいる人々の沈黙の文化を否定し、その習慣を変えていきます。  性暴力のサバイバーが社会を信頼し、自由な生き方ができる社会構造を目指します。 

2026年8月4日
一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ

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