浅沼智也氏の公表文による二次加害の状況説明と被害者からのお願い

本文章は、浅沼智也氏による性暴力を訴えている被害者ご本人によって記されたものです。

被害者はふぇみ・ゼミ&カフェのメンバーではありませんが、被害者からの依頼を受け、本文章を発表する場のひとつとして、ふぇみ・ゼミのサイトを提供することにいたしました。

浅沼智也氏の公表文による二次加害の状況説明と被害者からのお願い

浅沼智也氏が11月3日に自身のXアカウントで公表した【浅沼智也に関する誤った情報拡散について】の内容(https://x.com/nnn_tomoya/status/1720411468724916336?s=20)は、被害者に対する二次加害・名誉棄損にあたる可能性があります。

特に以下の3点について、被害者に対する誤解を解くためにお伝えします。

1、性暴力の事実について

当該の文書では、浅沼氏は、「僕がA氏に裸で抱きついたというのは事実ではありません。僕は、壁に向かって座って作業をしているA氏の後ろから、A氏の両肩に僕の手を当て、A氏を驚かせてしまいましたが、それ以上のことはありません」「その際、僕は風呂上がりでしたが、パンツを履き、さらに上からガウンを着ていました」と述べています。

しかし、事件9日後の2月23日、被害者と浅沼氏とのFBメッセンジャーでは、以下のようなやりとりが残っています。
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(浅沼氏が被害者を温泉に誘ったことに対して)
被害者「だめだよ、浅沼くんは酔っ払って全裸になるし、抱きついてくるから、行かないよ」

浅沼氏「ですよね。正しくは上半身裸ですね。」
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上記の双方のやりとりでは、浅沼氏は、抱きついたという事実を否定していません。

なお、被害者が、浅沼氏に背を向けて、壁に向かってパソコン作業をしていたのは、被害者の目の前で全裸になった浅沼氏が視覚に入らないようにするためであったことを申し添えておきます。

また、事件翌日の2月15日8:55amのFBメッセンジャーでは、浅沼氏は、
「あと、上半身裸のまま寝てしまい失礼致しました。 疲労感もあり、酔いが早く回ってしまい、、断片的に記憶がとんでます。。」
と語っております。断片的に記憶がないというほどに酔っていた、ということが事実であれば、浅沼氏が事件当時のことを正確に伝えることは果たして可能なのでしょうか。

また、浅沼氏が共同代表を務めるTransgender Japan(以下、TGJP)は、団体が性暴力の出来事を知った10月7日以降、これまで何度か浅沼氏本人に性加害の事実確認を行い、ホテルの部屋で浅沼氏が裸になったことや、被害者に不同意に抱きついたことを確認しており、そのことは被害者にも他団体にもTGJPから説明がされてきました。しかし、他団体からの抗議声明で性暴力の問題が明るみになった10月25日以降、浅沼氏は、10月30日に突然、性加害の事実はなかったと、これまでの事実説明を覆してきました。

TGJP共同代表の畑野とまと氏は今月、外部からの電話での問い合わせに対して、「TGJP内でこれまで何度か浅沼くんに聞き取りをしてきたけど、声明文を書くために10日30日にもう一度浅沼くんに確認したら、性加害のようなことはしてないと、初めてそのような説明を受けた」と説明しています(ただ、畑野氏の説明では、「浅沼氏は被害者の背中をぽんと触れただけ」と言っていました)。

浅沼氏が急に性加害の事実を否定し始めたことで、被害者も関係者も理解に苦しむ状況となっています。

以上のようなことを踏まえて、皆様にはこの問題を捉えて頂きたいと思います。

2、10月14日、被害者が、性暴力の話を「仲直りをしたいために利用してしまった」と謝ったという虚偽説明について

浅沼氏は、被害者が、他の「Transgender Japan関係者に対し強く不満を抱」いたことから、「当該関係者との話し合いのきっかけを作るために」、第三者に対し、浅沼氏が「性暴力を行ったという告発をした(「仲直りをしたいために利用してしまった」)」、そして、10月14日、被害者がそのことを謝った旨述べていますが、被害者が、浅沼氏の性暴力について第三者に連絡したのは、他のTGJP関係者との「話し合いのきっかけ」や「仲直りをしたいため」ではなく、そのために性暴力の話を利用した事実もありません。

10月14日に被害者が浅沼氏やTGJP幹部らに謝ったのは、第三者に話すよりも先に、性暴力の問題をTGJPに相談しなかったことと、コミュニティへの影響を考えずに、自分の性被害のことを、承諾を得ないまま第三者に話してしまったことについてで、メールでそのようにはっきりと書いたものを同日、被害者から彼らに送っています(同じ日に他にも、この問題を最初に知らせたコミュニティの活動関係の友人らにも同様の内容のものを送っています)。

3、被害者が「僕を利用しようという意図でこのような連絡を直接取ってくる」という虚偽説明について

「さらにA氏は、11月3日の時点においても、複数回、僕に対し、Transgender Japan関係者と連絡がつかないから、取り次いでほしいというメッセージを送信し、複数回の不在着信履歴を残しています。」という部分についても、被害者に対する印象操作がなされています。事実に忠実に説明すると、この2カ月半の間に、被害者から浅沼氏に通話発信をしたのは合計3回です(10月25日に2回、11月1日に1回)。

10月25日に被害者が浅沼氏に通話発信したのは、10月18日0:38amに浅沼氏から被害者に「2/14の件について双方で改めて振り返りを行う作業をし、和解できたという文書の作成ができればと思いますがいかがでしょうか」「落ち着いたタイミングでご連絡頂ければと思います」というメールが送られていたため、それに対して被害者が応答の連絡をしようとしたものです。

この浅沼氏からの「振り返りを行う作業」要請に関しては、同日10月18日13:20(14:06折り返し)のTGJP事務局長・村田しゅんいち氏から被害者にかけた電話でも、「浅沼氏と直接事実関係のすり合わせをしてほしい」と要請されていました。また、TGJP共同代表・畑野とまと氏からも10月21日に被害者に送ったメールで、加害者と被害者の二者間での解決と、加害者自身が責任の取り方を決めることへの理解を求められていました。

そして、11月1日に通話発信したのは、現在TGJP共同代表の畑野とまと氏が、被害者や抗議声明を出した団体について、デマや誹謗中傷などを言いふらす二次加害をおこなっているため、被害者は、TGJP事務局長の村田しゅんいち氏と共同代表の畑野とまと氏に連絡をとろうとしていましたが、二人とも被害者からの電話もメールも無視し続けているため、やむを得ず、浅沼氏に連絡をとってもらえないかとお願いするために、その旨を書いたメッセージの送信と、通話発信を1回ずつしたものです。

このように、被害者は、加害者からの非常識な要請にも誠実に対応し、さらに、自らへの二次被害と他団体への誹謗中傷を防ぐために必死で動いているにも関わらず、「僕を利用しようという意図でこのような連絡を直接取ってくる」と被害者ポジションを取るのは、被害者に対する印象操作でしかありません。

以上につきまして、被害者が嘘をついているといった言説や、被害者が他の目的のために性暴力被害の出来事を利用したとか、被害を捏造したというようなデマや印象操作の流布・加担はやめてください。

当時の被害者の置かれた状況などのバックグラウンドを持ち出すことによって、性暴力被害を無効化する行為、被害の重みを軽減する行為は二次加害ですので、ただちにおやめください。これ以上、被害者の尊厳、人格、名誉が毀損されないようお願いします。

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