お申し込み
・お申し込みの締め切りは8月22日(木)23:55です。
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本講座は終了しました。動画配信でご覧になりたい方は、下記URLからお申し込みください。
https://square.link/u/dsQPDRV3
※2024年度ふぇみ・ゼミU30参加者年間パスポート・寄付者パスポートをお持ちの方は無料
※2024年度ふぇみ・ゼミU30受講生は割引
講座概要
フェミニズムとは、闘いであり、社会の変革を求める運動だ。社会変革というものは、すぐには起きないし、簡単に賛同は得られない。長い、曲がりくねった道を歩きつづけなければならない。(「ハッシュタグだけじゃ始まらない東アジアのフェミニズム・ムーブメント 』大月書店)誰か・どこかに承認してもらうために運動するのではない。
しかし、現在の日本社会でフェミニズムといえば「女性が自分らしく生きられる社会を目指す」ことであるかのようだ。そのため、「自分に関係ない」と認識すると、フェミニズムを語りながら、障害者差別、トランスジェンダー差別、エスニシティ差別、セックスワーカー差別をしている。6月の日本女性学会では学問の自由の名の元にトランスジェンダー差別を堂々と行った。他方で、上記のような「差別はいけない」と考えている人々は、具体的な闘いをせずに、「インターセクショナリティ」を「免罪符」として利用している。
繰り返すが、フェミニズムは闘いであり、実践である。権威を疑い解体しなくてはならないのに、ジェンダー事典をまとめ権威づけし、ジェンダーに関する社会事象が登場するたびに評論家に徹する。「大学でフェミニズムを教えていることが運動です」と言わんばかりに、アカデミア・学会発表、安全な研究室に篭ってRetweetをしていることが、フェミニズム運動ではない。
本講座では、「なぜフェミニズムは社会を変えられないのか?~日本で闘えない幾つかの理由」について、ふぇみ・ゼミ&カフェの運営委員がフェミニズム運動をし続けている経験から語る。まずは、運営委員全員で「見いだされたいフェミニズム問題」を鼎談。それを踏まえて、飯野由里子「『やさしく見守る』フェミニズム?」、梁・永山聡子「皇室と結婚が好きなフェミニズム?」、熱田敬子「すべての女性のためのフェミニズム?」を展開する。
※すべての回に、UDトーク(校正者あり)による日本語リアルタイム字幕が付きます。
※すべての回で録画配信を行います
🌟講座の紹介動画はこちら!
https://youtube.com/shorts/-Tt4dAdujEQ?si=jKnBoOXDlSTm5Xr_
日程/各回テーマ
【第1回】「見いだされたいフェミニズム問題~トランス差別・分断・インターセクショナリティ」
8月13日(火)19:00-21:00 ハイブリッド開催
講師:飯野由里子✖️梁・永山聡子✖️熱田敬子(ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員)
概要:あらゆる差別に反対する立場であるはずのフェミニストが、なぜ人種差別、障害者差別、トランスジェンダー差別を続けるのでしょうか? インターセクショナル・フェミニズムは、社会正義という観点からあらゆる差別に対抗するための実践として登場したはずです。しかしインターセクショナリティという言葉は今や、マジョリティ・フェミニストが自身の優位性を棚上げするための「免罪符」として流用されています。マイノリティ女性の主張を過小評価し、社会を変えていくために不可欠な内部批判を「分断」として遮断しがちな日本のフェミニズムの問題に、ふぇみ・ゼミ&カフェの運営委員3名が迫ります。
【第2回】飯野由里子「『やさしく見守る』フェミニズム?」
8月16日(金)19:00-21:00 オンライン開催
概要:フェミニズム運動でセルフケアの重要性が今再び見直されています。しかし、それは「自分に厳しくしないこと」や「自分を甘やかすこと」ではありません。フェミニズムが主張してきたセルフケアとは、持続可能な形で社会的活動を続けるための基盤を作る、政治的な行為を指します。「やさしく見守る」だけでは、「自己啓発」フェミニズムや「保護主義」フェミニズムになってしまいます。そうしたフェミニズムに陥らず、社会を変革するためのフェミニズムを実践するために、いま何が足りていないのかを考えます。
プロフィール:ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員、東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター教員。一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員。専門はフェミニズム・ディスアビリティ研究。主な著書に『合理的配慮:対話を開く対話が拓く』(共著、有斐閣、2016年)、『「社会」を扱う新たなモード:「障害の社会モデル」の使い方』(共著、生活書院、2022年)など。
【第3回】 梁・永山聡子「皇室と結婚が好きなフェミニズム?」
8月19日(月)19:00-21:00 オンライン開催
概要:日本社会において性差別・家父長制の根源は、天皇制、戸籍制度の温存です。しかしながら、天皇に女性がなれないことを問題にするフェミニズムがあり、戸籍制度の温存を肯定する「婚姻をする」フェミニズムがあります。他方で、戸籍から排除されている外国籍者、割り当てられた性別を変更したい人、婚姻制度に適応されない同性愛者への構造的差別は継続しています。本来であれば、フェミニズムは、その構造的な差別を解体しなくてはならないのに・・・。そうしたフェミニズムに陥らず、社会を変革するためのフェミニズムを実践するために、いま何が足りていないのかを考えます。
プロフィール:ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員、成城大学グローカル研究センター研究機構客員研究員。在日朝鮮人3世。社会学、ジェンダー研究、朝鮮半島のジェンダー秩序とフェミニズム。研究課題は、ポストコロニアル社会における植民地主義残滓のフェミニズムの権力関係。日本軍の性暴力問題に関する活動・調査研究。希望のたね基金で日韓若者交流事業に従事(2017年から2021年)、韓国・女性家族部・日本軍慰安所研究所委託研究(2021年度)。在日本朝鮮人人権協会性差別撤廃部会、1923関東朝鮮人大虐殺を記憶する行動・事務局、アジア女性資料センター他で活動。韓国の社会学者キム・ジヘの『差別はたいてい悪意のない人がする』(編集協力)『家族、この不条理な脚本』(解説)を担当。
【第4回】熱田敬子「すべての女性のためのフェミニズム?」
8月21日(水)19:00-21:00 オンライン開催
概要:インターセクショナリティやリプロダクティブ・ジャスティスといった、マイノリティ女性の運動がマジョリティ女性たちの、主流派フェミニズムを批判した運動の言葉に対し、「そんなの昔からやってきた」などという、聞き捨てならない言葉が主流派フェミニストから出てくることがあります。
主流派フェミニストたちが、「女として共通の抑圧」を掲げてマイノリティ女性たちと連帯しようとするとき、何か共通していることが本当にあるのか問われることがどれだけあったでしょうか。学会のパネルや本の執筆者に「障害枠」や「トランスジェンダー枠」を作って目配りしていますよというふりをしただけで、そのフェミニズムが「すべての女性」のためのものになったと思い込んではいないでしょうか。
インターセクショナリティがただの「分析枠組」と言われてしまったり、リプロダクティブ・ジャスティスという言葉が単にこれまでのリプロダクティブ・ヘルス/ライツの延長線上でとらえてしまっていたり、「主流派フェミニズム」という言葉に込められた批判が華麗にスルーされ、差別のピラミッドをむしろ強化することに利用されています。
かつて「主流派フェミニスト」になりかけていた話者自身の自己批判を交え、すべての女性のためのフェミニズムという主流派フェミニズムの普遍主義が作る差別について考えます。
プロフィール:東京下町育ち。フェミニスト、アクティヴィスト。ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員、北京語翻訳通訳、ジェンダーや社会学の大学講師。研究テーマは人工妊娠中絶の体験談の聞き取り、日本軍戦時性暴力支援運動など。共著に『ハッシュタグだけじゃ始まらない:東アジアのフェミニズム・ムーブメント』(編著者:熱田敬子、金美珍、梁・永山聡子、張瑋容、曹曉彤、大月書店、2022)など。
開催方法
・第1回のみ、会場にお越しいただく現地参加か、zoomでのオンライン参加よりお選びいただけます。第2〜4回はオンラインのみでの開催になります
※ 対面会場については、感染拡大の状況などにより変更の可能性があります。各開催日1週間前をめどに会場参加のご希望を伺いますので、直前のお知らせをお待ちください。
・会場:一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所
・zoomURLは、講座当日のイベント開始1時間前を目安にお送りいたします。
参加費
お申込はこちら https://2024summer.peatix.com/
一回券
一般 1,980円(税込)
2024年度寄付者〈1万円以上〉・学生 1,650円(税込)
2024年度ふぇみ・ゼミU30受講生 1,100円(税込)
全回通し券(全4回)
一般 7,800円(税込)
2024年度寄付者〈1万円以上〉・学生 6,300円(税込)
※2024年度ふぇみ・ゼミU30参加者年間パスポート・寄付者パスポートをお持ちの方は無料で受講できます。これを機にご寄付もしくは、U30への参加をご検討ください。ふぇみ・ゼミU30の情報についてはこちら(https://2024femizemiu30.peatix.com/)をご覧ください。
お問い合わせ
ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所
〒115-0044 東京都北区赤羽南2丁目4−7 鷹匠ハイツ403
メール:femizemi2017@gmail.com
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