お申し込み

  • お申し込みの締め切りは10月1日23:55です。
  • お申込み時点ですでに終了している回につきましては、後から配信でご覧ください。
  • zoomでのリアルタイム参加を希望される方は開始時間の1時間前までにはお申込みください。それ以降の直前のお申込みには対応できないことがあります(その場合、後から配信でご覧ください)。

以下のPeatixサイトからお申し込みください。

24imasara3.peatix.com/

※ふぇみ・ゼミU30参加者年間パスポート・寄付者パスポートをお持ちの方は無料

講座概要

2024年4月に施行される改正障害者解消法は、すべての事業者に対し、障害者から要望があれば合理的配慮を提供しなければならないと定めています。ここで「事業者」と言われているのは、具体的に誰のことでしょう。また、合理的配慮は、何のために、どのようなプロセスで提供されるものなのでしょう。あなたは説明できますか?

日本の法制度に「合理的配慮」という新しい考え方が導入されてから13年が経過します。しかし、この考え方が社会の中にしっかり根付いてきたとはまだまだ言えない状況です。実際、さまざまな誤解や無理解により、合理的配慮が否定されたり適切に提供されなかったりする事例はいまだに多く生じています。また、合理的配慮を要望する障害者がネット等で批判されたり非難されたりする事例も起きています。

こうした課題を受け、本講座では、2016年の障害者差別解消法施行直後に出版された『合理的配慮ーー対話を開く 対話が拓く』(有斐閣、2016年)の著者らをお招きし、この間に見られたさまざまな誤解や無理解、紛争事例などを紹介しながら、合理的配慮の可能性と課題について改めて整理します。

各回テーマ/内容

※各回とも時間は18:30-20:00開催です。
※すべての回でリアルタイム日本語字幕と、後日の録画配信を提供します。
※講座終了後も録画をお申込みいただけます。

第1回:2024年6月1日(土) 飯野由里子さん「合理的配慮をめぐる誤解を解く鍵は『社会モデル』にある」

合理的配慮は、私たちの社会が構造的に生み出している問題(=不正義)に対処するための方法のひとつです。第1回では、合理的配慮をこのように理解するために必要となる2つの考え方ーー「社会的障壁」と「社会モデル」ーーを紹介します。「社会モデル」の考え方から出発し、自分の身の回りにさまざま形で存在している「社会的障壁」が見えるようになった時、社会やそこで起きている問題(=不正義)の捉え方も変わってくるはずです。

第2回:2024年6月29日(土) 川島聡さん「合理的配慮と差別」

合理的配慮とは何でしょうか。これは難しい問いです。そもそも合理的配慮という言葉が妥当であるか、という指摘も見られます。また、障害者差別解消法では合理的配慮をしないことは差別と考えられていますが、不当な差別的取扱いをすることも差別とされていますので、二つの形態の差別がどのような関係にあるかという難しい問いも控えています。これらの問いを考究したいと思いますが、障害法の研究者ではない方々向けに、なるべく平易な説明を心がけます。

第3回:2024年7月27日(土) 星加良司さん「合理的配慮の落とし穴」

第4回:2024年8月24日(土) 西倉実季さん「マジョリティの問題としての合理的配慮」

内閣府の基本方針によると、合理的配慮には、物理的環境への配慮、意思疎通の配慮、ルール・慣行の柔軟な変更という3つの形態があります。このうち、ルール・慣行の柔軟な変更を求めるタイプの合理的配慮は、しばしば障害のない人の反発を引き起こしてきました。第4回では、合理的配慮をマジョリティである非障害者の問題として位置づけ直し、合理的配慮に対するマジョリティの抵抗を解消していくための方法について検討します。

第5回:2024年9月21日(土) 松波めぐみさん「なぜ私は『障害の社会モデルで考える』ための本を作ったか」

講師プロフィール

第1回

飯野由里子(いいの ゆりこ)さん
東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター教員。一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員。専門はフェミニズム・ディスアビリティ研究。主な著書に『合理的配慮:対話を開く対話が拓く』(共著、有斐閣、2016年)、『「社会」を扱う新たなモード:「障害の社会モデル」の使い方』(共著、生活書院、2022年)など。

第2回

川島 聡(かわしま さとし)さん
放送大学教員。専門は障害法。最近の論文に「人権モデルと社会モデル」賃金と社会保障、「障害者権利委員会の条約解釈と新しい差別理論」障害法、「障害差別を超えて」新国際人権法講座第3巻、「合理的配慮と差別理論」社会学評論、「国連の障害概念」障害学研究。新刊に『障害者の自立と制度』(松井彰彦との共著)、『障害者権利条約の初回対日審査』(長瀬修・石川准との共編著)。

第3回

星加 良司(ほしか りょうじ)さん
東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター 教授。博士(社会学)。研究テーマは、障害の社会理論、多様性理解教育等。主著に『障害とは何か』(生活書院)、『合理的配慮』(有斐閣〔共著〕)、『カリキュラム・イノベーション』(東京大学出版会〔分担執筆〕)他。

第4回

西倉 実季(にしくら みき)さん
東京理科大学教養教育研究院教員。専門は社会学。主な著書に『合理的配慮:対話を開く、対話が拓く』(共著、有斐閣、2016年)、『「社会」を扱う新たなモード:「障害の社会モデル」の使い方』(共著、生活書院、2022年)、『顔にあざのある女性たち:「問題経験の語り」の社会学』(単著、2009年、生活書院)など。

第5回

松波 めぐみ(まつなみ めぐみ)さん
1967年兵庫県うまれ、専門は人権教育と障害学。2010年代の前半、京都府で障害者差別条例づくりの運動に関わった。現在の仕事①大阪公立大学ほかで非常勤講師、②単発での人権研修の講師、③地域で暮らす重度障害者の介助者。編著書に『障害のある先生たち』(生活書院)などがある。

開催方法

第1、3、4、5回はオンライン(Zoom)と会場開催を併用するハイブリッド開催、第2回は完全オンライン開催となります。

参加費

お申し込みはこちら 24imasara3.peatix.com/

1回券・・・・・・3,000円
5回通し券・・・・・・
 ・一般 12,000円
 ・2024年度ふぇみ・ゼミ寄付者(年間1万円以上)10,000円
 ・U30受講生 6,000円

※ふぇみ・ゼミU30参加者年間パスポート・寄付者パスポートをお持ちの方は無料
※学生料金はありません。
ふぇみ・ゼミU30受講生は割引、ふぇみ・ゼミU30参加者年間パスポート所持者は無料になりますので、これを機にU30への参加をご検討ください。ふぇみ・ゼミU30の情報についてはこちら(https://2024femizemiu30.peatix.com/)をご覧ください。
※集団での研修に本講座を利用したい場合は、ふぇみ・ゼミまでお問い合わせください。1件5万円〜、人数や視聴期間に応じてお見積りいたします(希望される方には修了書を発行いたします)。

お問い合わせ

ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所
〒115-0044 東京都北区赤羽南2丁目4−7 鷹匠ハイツ403
メール:femizemi2017@gmail.com
HPアドレス   https://femizemi.org/
申し込みサイト https://peatix.com/group/7235540
寄付サイトSyncable:https://syncable.biz/associate/femizemi/
Twitter    @femizemi
Facebook   https://www.facebook.com/femiseminar/
Instagram @femizemi