📚新刊のお知らせ『ソ連以後を闘う女性たち -政治という暴力がもたらすもの-』(高柳聡子著、ふぇみ・ゼミ&カフェ編集)
高柳聡子さんに登壇いただいた講座が書籍になりました‼

【 ふぇみ・ゼミ&カフェ ベーシック講座セレクションNo.2】
『フェミニズム視点からの在日朝鮮人史ー 植民地主義・家父長制・性差別』
高柳聡子(著)、ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員会(編)
発行:有限会社一聡舎
定価 1,700 円+税 1,870 円(税込)
ISBN978-4-90278-08-4 C3600
発売予定日2026年6月30日
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銀行振り込みでご購入いただくこともできます。下記メールまでご連絡ください。
📧 メールアドレス:femizemi2017@gmail.com
本書の概要📚
かつて「ソ連」というひとつの国に生きていた人びと。
独立国家となった国々、あるいはロシア連邦内の共和国で、女性たちはいまどのように生きているのか。
本書は、旧ソ連圏の女性たちが直面する問題や、各地のフェミニストたちの活動を通して、政治がもたらす暴力と、それに抗う人々の姿を描き出します。
<ロシア>
DV非犯罪化、LGBTQ+への弾圧、ウクライナ侵攻。
国家が生み出す暴力に対し、フェミニストたちはどのように抗ってきたのか。
<ベラルーシ>
民主化運動の最前線に立った女性たち。
独裁体制のもとで続く抵抗と連帯の記録。
<カザフスタン>
セクハラ、性暴力、人身売買、誘拐婚。
急速な経済発展の陰で女性たちが直面する現実を追う。
<カフカース>
ロシア法とイスラーム慣習のはざまで生きる女性たち。
名誉や家族を理由とした暴力の実態とは。
<ウクライナ>
戦争は女性たちの人生をどう変えたのか。
避難、労働、LGBTQ+、代理母問題など、戦時下のジェンダー課題を考える。
目次📝
はじめに 国家の「資源」となることを拒絶し、連帯の網の目の中で生きる(飯野由里子/ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員)
第1章 ロシア|私生活を脅かす法の暴力――DVの非犯罪化/同性愛プロパガンダ禁止法の爪痕
・旧ソ連崩壊後の社会変動とジェンダー構造を変えるフェミニズム運動
・転機①「同性愛プロパガンダ禁止法」とロシア社会の変容
・「強い男」は誰を傷つけるのか――国家が煽る暴力の連鎖
・広告が招いた暴力――フクースヴィル事件とロシア社会のホモフォビア
・活動家の弾圧と日常化する逮捕――不安定な生の現実
・転機②DVの非犯罪化に抵抗するフェミニストたち
・暴力から逃れるために――フェミニストたちの支援と連帯
・転機③ウクライナ侵攻とフェミニズムの政治的転換
第2章 ベラルーシ|女性のからだは国家のもの?――社会主義の揺り返しと「女の役割」の復権と私生活を脅かす法の暴力
・ベラルーシ社会を歩いて見えた人びとの暮らし
・解放なき「新しい女性」――ソ連初期の識字教育と家父長制の残影
・独立後の生存戦略――リュドミラ・ペティナと「女性独立民主化運動」の誕生
・立ち上がる3人の女性――パートナーの意志を継いだ「代理」の戦い
・抵抗の象徴たち――マリア・コレスニコワと真実を追うジャーナリスト
・トラウマを超えるためのフェミニズム実践
第3章 カザフスタン|庇護なき社会の女性たちをいかにして救うか――セクハラ、性暴力、人身売買、誘拐婚(高柳聡子・小林怜佳)
・カザフスタン――広大な大地の現在(高柳聡子)
・急速な都市化と経済発展
・独立後に始動するカザフスタン独自のフェミニズム
・フェミニズムの「波」とLGBTQ運動
・現地からの報告(小林怜佳)
・ダイナミックな変化と日常の抵抗実践(高柳聡子)
・「ウヤト」をめぐる攻防
第4章 カフカース|ロシアの法とイスラームの慣習のはざまで殺される女性たち
・カフカースとは何か――複雑な地域構造と研究の困難さ
・北カフカースの宗教と文化――抑圧される身体と家族規範
・可視化された結婚問題――メディアが暴いたチェチェンの現実
・逃げるしかない現実と可視化された女性――セクシュアリティの抑圧
・二重の見捨て――国家と家族が生む暴力
・多民族とイスラームが共存するダゲスタンの歴史と現在
・「家族の恥」と逃亡――4人の少女たちが突きつけた現実
・「女子割礼」と国家の沈黙
・戦争の影響下にある女性たち
・声を奪われないために――女性作家たちの選択
第5章 ウクライナ|戦争は女性たちの運命をどう変えるのか?――戦争前/現在の問題を考える
・最後の章にあたって――戦争のただなかでウクライナを語るということ
・ウクライナの基礎構造――地政学・多民族社会・不安定な国家形成
・旧ソ連圏におけるジェンダー研究のメッカ
・西部と東部の大きな違いを生きる女性たち
・マイダン革命という民主化運動――2014年
・性産業と人身売買の現実を生きる
・LGBTQの権利と戦時下フェミニズムの分岐
・「逃げたのではない、闘っている」――クィアの戦争経験
・生殖のグローバル市場と戦争――代理母問題の再編
・戦争の時代におけるフェミニズムの選択――闘うのか、止めるのか
おわりに 「鉄のカーテン」が開いた後に――旧社会主義国のフェミニズムを日本から見るために(熱田敬子/ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員)
ふぇみ・ゼミ&カフェとは
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著者プロフィール🌱
高柳聡子(著)
専門は現代ロシア文学、女性の文学史、フェミニズム史。主な著書・論文は、『ロシアの女性誌 時代を映す女たち』(群像社,2018年),「ソ連後期のフェミニズム思想とドストエフスキー」(『ドストエフスキーとの対話』水声社,2021年所収),訳書にイリヤー・チラーキ『集中治療室の手紙』(群像社,2019年)など、ダリア・セレンコ『女の子たちと公的機関』(エトセトラブックス、近刊予定)。ロシア語文化圏における女性たちの声に耳を傾けること、歴史に残すことを課題としている。
ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員会 (編)
東京に事務所を置く、インターセクショナル・フェミニズム運動のNGOです。主としてインターセクショナル・フェミニズムをテーマとしたアートや演劇、映画やカフェイベントを企画・開催するゆる・ふぇみカフェ(2014年設立)と、講座・研究・調査・出版・アドボカシー活動を担うふぇみ・ゼミ(2017年設立)の二つの団体が共同で、現在のふぇみ・ゼミ&カフェを立ちあげました。2022年に一般社団法人として登記しています。
ふぇみ・ゼミ&カフェ ベーシック講座セレクションとは❓
ふぇみ・ゼミ&カフェは東京に事務所を置く、インターセクショナル・フェミニズム運動のNGOです。(団体の詳細については「ふぇみ・ゼミ&カフェとは?」本書P )講座・研究・調査・出版・アドボカシー活動を担う2017年設立のふぇみ・ゼミでは、年齢制限のある「ふぇみ・ゼミU30」を中心に多様な講座を開催しています。ふぇみ・ゼミの各講座の講師は、運営委員会で議論した第一線で活動する社会運動・活動家、ジャーナリスト、研究者などです。
毎回多彩な講師に、社会運動の主体となるべく知識やノウハウなどを提供していただきましたが、「1回の講座では伝えきれない」という講師からの感想、「続きを知りたい」という参加者の声を多くいただきました。それを受けて同じ講師の連続講座の開催を考えていました。同時にふぇみ・ゼミを開催していく中で、ジェンダー、フェミニズムを学びたい参加者のみなさんの中に、人種、民族、階級などのマイノリティ差別の問題などについて後景におく傾向があることもわかりました。
こうした背景を受け、2021年からインターセクショナルなフェミニズムを達成するために不可欠な知識や運動を知る「ベーシック講座」を開催することになりました。2021年、2022年は5コース、2023年からは7コース、そして2026年は8コースで開催し、32コースが完了しました(2026年6月現在)。どのコースも素晴らしい内容であり、要望があれば、いつでも動画購入ができます。
さらに、書籍としても読みたいという参加者からの声に加え、運営委員会の中でも書籍として残した方が良いと考えたものを「ふぇみ・ゼミ&カフェ ベーシック講座セレクション」としてシリーズ化しています


