【感想】澁谷智子さん講座#2023年U30第6回  

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私はこの講義を元ヤングケアラーの当事者として話を聞きました。この講義ではケアの概念やヤングケアラーの定義、親の心境から時代の移り変わりにおいてのケアの変化等様々なことを聞くことができ、当事者のときには意識をしたことのなかった客観的視点を知ることができました。また、現在の課題について理解を深めることができました。

私が特に問題と感じた点は、当事者アンケートにあった”お世話をすることにきつさを感じていますか”というアンケートでした。このアンケートのはどの世帯の回答もほぼ過半数が”特にきつさを感じていない”と回答していた点でした。私が思うに当事者は突然家庭内で大きな役割を担うわけではなくて、徐々にヤングケアラーとしての役割を担うもしくは、生まれた時からケアすることが当たり前の環境であった人が多いように思います。そのため、自分が世間から見て保護される対象であったとしても、自分ではまだその程度でないと判断してしまうと思えました。この過程において必要なことは、家庭内で一人ひとりの負担を理解し、家庭内で支え合うことも十分に大切ですが、それよりも大切なことは外部の人がそのことに気づき、力をできるだけ借すことだと思います。澁谷さんのお話では2018年頃から本格的にヤングケアラーという言葉を普及させていったとお話されていました。それは間違いなく澁谷さんをはじめとする様々な大人がヤングケアラーに問題を感じ、改善が必要だと考えてくださったことからだと考えますし、15年前と現在ではヤングケアラー自身も身近にいる大人も置かれている状況を理解すること適切な対応方法がより多く見えているように思います。

日本のヤングケアラーを生んでしまう大きなの課題の一つはケアする頭数に子供を入れてしまう人が支援者の中にも家族の中にもいることだと考えます。日本はやはりまだケアや家事を外部委託することを嫌う文化があり、その認識は家族や子供が助けを求めることが家族として未熟であるかのように認識されてしまっている気がします。ジェンダー関係なく社会で仕事をすることが当たり前になってしまった今、ケアの業界が”内で消費される物”というステレオタイプのイメージがなくならない限りケアを外注することに抵抗を感じてしまう当事者はいなくならないと思います。

澁谷さんのお話を聞いて、やはりケアの問題は家庭内だけの問題ではなく、女性の社会進出や少子高齢化、貧困などの様々な社会問題が起因となっていることを感じました。福祉に従事する子供達がより長く子供として成長することができるよう子供達を支えることはもちろんですが、根底としてやはり日本のジェンダー問題や少子高齢化問題を解決しなければいけないと思いました。

20代 会社員 川端

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