【感想】斉藤正美さん講座#2023年U30第2回

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ふぇみ・ゼミ受講生のTommyです。

2023年6月14日(水)第2回U30の講師は斉藤正美さんで、テーマは「失われたジェンダー平等政策―バックラッシュ30年を問う」でした。2000年代に起きたフェミニズムへのバックラッシュは一体何だったのか。バックラッシュから20年の地点から、性や生殖、家族に関わる政策を後退させたのは誰なのか、どのような影響があったのか、を考えたい。私たちはこの状況を変えるために、何ができるだろうか。(ふぇみ・ゼミU30ページより抜粋)

講義の最後に斉藤さんから、「どうしたらジェンダー平等は進むか?」という問いを投げかけられました。現時点での自分なりの答えを書いて感想とします。

まず講義内容のおさらいです。個人的には、物心つく前のフェミニズム運動とそれに対するバックラッシュ(反発)についてあまり知らなかったので、今回初めて学んだことも多かったです。振り返れば、こういったことを学校教育で知る機会もあまり無かったと思います。

1990年代、フェミニズムが政治や行政での主流になりかけました。驚くことに現在は1990年代より後退している面もあります。1996年の選択的夫婦別姓を盛り込んだ民法改正案が法制審議会(法務省付属機関)に提出された件が良い例です。それから20年以上たった2023年、政府発表の女性版骨太の方針原案には、旧姓使用の拡充を進めること、様々な面を配慮しさらなる検討を進めるとの旨が記述されており、選択的夫婦別姓について積極的に取り組もうとする意思が読み取れません。

しかし2000年代にはフェミニズム的な政策に対する反発が見られ始めます。旧統一教会や日本会議といった右派団体、右派政治家・運動家・ブロガーなどが性や生殖、家族に関わる政策の進展を阻みました。安倍晋三もその中心人物でした。彼らは事実を切り取って伝える、右派議員による攻撃で性教育、性や生殖、家族に関わる政策の進展を阻みました。例えば2002年には中学生に配布された厚生労働省発行の性教育用パンフレットを攻撃して回収させました。

印象的だったことは、バックラッシュ側の一部である旧統一教会の人に実際に会うと真面目な人も多く、周りと軋轢を起こさず地方での男女共同参画推進委員の活動を行っている人もいるとか。バックラッシュ側の人も自分が想像するような「遠いところにいる悪人」ではなく、ごく身近なところにいる人なのかもしれません。

最後に、「ジェンダー平等を進めるために」について自分の考えは、地方政治をもっと活用することです。右派のフェミニズムへのバックラッシュがなぜ成功したのか、それは地方政治への地道な働きかけがあったからだそうです。地方政治に働きかけるやり方は、最終的には国会にも影響を及ぼせるため、有効なことが様々な運動で証明されています。他の分野でも国まで動かしたときには、全国的に運動が展開、多くの地方議会から意見書が国に提出され、国会を動かした現実があります。(例:2005年クレサラ運動。当時の市区町村数の6割、1136市区町村数で金利引き下げの意見書が採択された。国会では自公連立与党の方針を転換させ、賃金業法等改正法が成立)

実際に私は今、女性差別撤廃条約の選択議定書批准を国会に求める意見書を地元議会に提出しようとしています。これがジェンダー平等を進めるために自分ができる一つの事だと思います。まだまだ始まったばかりですが、今後は反発する人々を説得する必要があることが予想されます。その時に本講座で学んだ、バックラッシュ側の人々が誰で、何をしてきたか、でも決して「遠いところにいる悪人」ではないかもしれないといった実感、といったことが必ずや生きてくると感じています。

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