【感想】要友紀子さん講座#2022年U30第5回

★ふぇみ・ゼミU30申し込みはコチラから👇★
https://2023femizemiu30.peatix.com/view

ふぇみ・ゼミスタッフのYです。

2022年10月19日(水)第5回U30の講師は要友紀子さんに登壇していただきました。テーマは「対人支援とセックスワーカー理解の相性の悪さについて」でした。セックスワーカーという言葉には馴染みがあるものの、なかなか学べる機会が少ない性産業の構成や支援のあり方についてご解説いただいたので、とても貴重な機会でした。

冒頭では、要さんが1999年から活動されているSWASHでの活動内容についての説明がありました。性感染症の予防のための啓発資料の制作のような情報発信事業もあれば、現場講習会やスキル・シェア・ワークショップのような実用的な学びの場を提供する事業まで実に多岐に渡る活動をされていると思いました。私自身、フリーランサーとして仕事をしているので、このようなスキル・シェアや情報習得の機会はとても大事であろうと思い、共感しました。

また、性産業の構成に関する説明の際、いくつかの表をお見せいただきましたが、その表にある情報の多さに驚きました。性産業の存在は公然に知られていますが、具体的にどのような営業タイプなどがあるのかについてはあまり語らない社会風潮があると思います。その情報を何枚かのスライドにまとめてくださったので、最初はその膨大な内容に驚きました。今回は時間の関係で基本的な部分だけ解説していただきましたが、その際、今の性産業の構造に影響している「売春防止法」や「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」との関係についても教えてくださいました。現行法が性産業を見えないところに追い出している。この現状が、性産業と構成をまとめた表を見て圧倒された私の無知にもつながっていると思いました。

このような法律ができたのも、また性産業がその影響を受けやすくなったのも、社会の偏見が働いた結果ではないでしょうか。要さんにご紹介いただいたセックスーワーカー女性を対象にした2000年の調査によれば、セックスワークを始めてから風俗に対する見方が良くなったと回答した人が回答者の多くを占めていました。回答をした人々も、実際に経験する前には世間一般の考え方に影響され、偏見を持っていたのだと思われます。しかし、実際に働いてみたところ、そうではなかったと回答する人が多かったのは、わたしたちにもセックスワークについて考え直す必要性があるとのことを示唆します。

無知は誤解を生み出します。例えば、セックスワークをしたい人としたくない人に二分してしまう考え方がそうです。要さんは、セックスワークのポジティブな面とネガティブな面は複雑・多角的でネガティブな要素を改善していくことがセックスワークの安全につながると語られました。また、その後、セックスワーカーが抱える困難がいかに多層的であるかについて図表を用いて解説してくださいましたが、このような問題が見える化していないのは大きな問題であると思いました。また、国や自治体による支援は、セックスワーカーへの偏見に基づいているとの限界も、いくつかの事例を挙げて説明してくださいました。

短い時間でしたが、たくさんの資料や図表、事例などを通じてセックスワークをめぐる現状や主流社会のアプローチ法などについて詳しく説明してくださり、とても充実した学びができました。

★ふぇみ・ゼミU30申し込みはコチラから👇★
https://2023femizemiu30.peatix.com/view

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。