【第5回ふぇみ・ゼミ】スタッフ感想

ふぇみゼミスタッフのSです。

【U30】第6回

9月22日(水)19:00〜21:00

テーマ:「『水商売』研究の展開と課題」

講師:松田さおりさん

★完全オンライン開催

この回ではジェンダー・フェミニズムの視点から『水商売』に従事する女性が社会でどんな立場・存在かを研究された本や研究を数多く紹介していただき、松田さん自身が取り組んでいる研究についてもお話いただきました。

日本の『水商売』に似た海外のクラブやバーの紹介も交えながら、明治末〜戦前・敗戦〜昭和40年代・そして現在に至る大きく3区分に『水商売』の歴史を分け、その変遷を学びました。

日本の『水商売』は高収入なイメージ・性産業でありながら直接的な行為は提供しないというある種の曖昧さから、風俗業の中でも華があって垣根が低い、憧れの職業だとメディアで描かれることも少なくありません。

その一方で、主に男性を相手に接客サービスをすることで、『水商売』従事者の女性は性的なジャッジを受けたり揶揄いや侮辱を受けることで男性同士の絆やマスキュリニティを強める男性中心社会の協力者である側面。

そして、性的な俗物として扱われることの犠牲者である側面どちらも持ち合わせている存在であると講義の中でお聞きしました。

この表裏一体性が『水商売』女性の被害者性を曖昧にしているのではないかと思いました。

また、この講義の中で特に印象的だったのが、客が『水商売』女性に性的対象物であることを強要することによって、女性もまた自己防衛のために客を「モノ化」し、対等な関係を作り対抗するという内容でした。

『水商売』に限らず風俗業に従事する女性はコンテンツ化、モノ化され、それが度が過ぎた結果、被害に遭うことも少なくありません。客が彼女らをモノとして見てるだけでなく彼女らもまた客をモノ化しているということは自分にとって新視点でしたし、その関係性の中でお互いにモノ化し合うことで人権を害される危険性を高めてしまっているのではとも思いました。

第6回を見逃してしまった年間券・年間パスポートをお持ちの方は後から配信をご利用ください。

次回

第7回:10/20(水) 19:00〜21:00 

講師:兼子歩さん

テーマ:「『インセル』『有害な男らしさ』とインターセクショナルな批判的男性性研究」

第6回とも繋がる内容だと思うので、どんな学びがあるのか楽しみです!

残すところ後3回ですがまだまだお申し込みお待ちしておりますのでぜひPeatixまでアクセスください。

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