第二波フェミニズムへの応答の中から生まれた男性運動と男性学。登場から50年強の時を経た現在、どの地点まで来ているのでしょうか。本連続講座では、男性性を捉えなおすことでひらかれる可能性と男性運動や男性学を実践することの意義や課題・限界について、とりわけ日本の文脈に注意を払いながら考えます。

*本イベントは、2021年度年間パスポート(通称「ふぇみ・ゼミパスポート」)対象イベントです。
年間パスポートを購入している方には、当日のZoom情報が自動的に届きます。

*ふぇみ・ゼミのすべてのイベント(オンライン・オフラインともに)において、様々な状況等で、イベント開始予定時間にきっちり開始されるとは限りません。時間の遅延に関してクレームやご意見をいただきましてもその要望に応じられるとは限りません。たとえ遅延したとしてもなんらかの形でイベントに参加できる努力をいたしますので、何とぞご理解ください。

*1人分でお申し込みいただいた場合、複数人でオンライン視聴することはお控えください。人数分のお申し込みをお願いいたします。

第一回 7月16日(金) 19:00〜21:00 清田 隆之 「恋バナから見える男性性の問題を考える」

[講師プロフィール]
文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。これまで1200人以上の恋バナを聞き集め、「恋愛とジェンダー」をテーマにコラムやラジオで発信。女性誌や文芸誌など幅広いメディアに寄稿するほか、朝日新聞beの人生相談「悩みのるつぼ」では回答者を務める。桃山商事の著書に『どうして男は恋人より男友達を優先しがちなのか』(イースト・プレス)、単著に『よかれと思ってやったのに──男たちの「失敗学」入門』(晶文社)『さよなら、俺たち』(スタンド・ブックス)など。
[講座概要]
私は普段、人々の失恋体験や悩み相談に耳を傾け、そこから見える「恋愛とジェンダー」の問題をテーマに執筆活動を行っています。話しに来るのは異性愛者の女性が圧倒的に多いのですが、最初は単に恋愛のことで悩む女性を盛り上げる活動だったものの、彼氏や夫、元カレやセフレ、婚活やアプリで知り合う人など……話に出てくる男性たちの言動があまりに似通っていることに疑問を持つようになり、そこからジェンダーの領域に問題意識が接続されました。恋愛関係という密室空間あるいは自他の境界線が危うくなりがちな領域において立ち現れる男性たちの言動は、引き延ばしていけば男性優位でホモソーシャルな日本社会のあり方にもつながると感じます。ここでは恋愛相談で見聞きした具体的なエピソードを事例にしながら、そこから見える男性性の問題について考えます。

第二回 8月27日(金) 19:00〜21:00 勝山 実 「ひとりストライキ」

[講師プロフィール]
1971年、神奈川県生まれ。自称、ひきこもり名人。高校三年で不登校になり、以来ひきこもり生活に。著書に『バラ色のひきこもり Kindle版』、『安心ひきこもりライフ』、『ひきこもりカレンダー』がある。
[講座概要]
賃金とは服従への報酬なのです。少しでも割のいい報酬を得ようと、いい大学を目指し、いい会社に就職しようと努力をする。その結果どうなったか。みんな派遣社員かウーバーイーツの配達員になったじゃないですか。
 個人の努力で社会のハシゴをのぼり、よい地位と収入を得て、今の階級を抜け出すなんてできないのです。やっているのは競争ではなく、服従の大安売りです。
 ひきこもりというのは、世間様からみたらふとどきな怠け者でしょう。でも、だからなんだというのですか。私のしていることが、日本社会の常識に背き、ご主人様(国や企業など)にとって不都合なものであったとしても、ひとり不服従をやめる訳にはいかないのです、そんなよもやま話をいたします。

第三回 9月24日(金) 19:30~21:30 川口 遼 「『アウティング』の語られ方―いらだちと、やましさと、心もとなさと」

[講師プロフィール]
東京都立大学子ども・若者貧困研究センター特任助教。専門はジェンダー・セクシュアリティの社会学。現在は、男性性の観点から男性の育児参加について研究をすすめるとともに、子どもの貧困に関する調査研究も行っている。また、一橋大学大学院卒業生として任意団体プライドブリッジに参画。一橋大学における教育・学生支援プロジェクト、プライドフォーラムの運営にも携わっている。
[講座概要]
2015年8月、一橋大学内で一人の男子学生が亡くなりました。その死の背景には同級生によるアウティングがあったとされています。翌年の遺族による訴訟提起により、事件は広く知られるようになり、「アウティング」という用語も人口に膾炙しました。しかしながら、講師は裁判支援に関わるなかで、異性愛規範という社会構造の中でしか生まれないはずのアウティングという社会現象が、悪ければ人間関係のもつれ、良くてもコミュニケーション上のマナーの問題へと切り詰められていくのをしばしば目撃しました。なぜ、ジェンダー・セクシュアリティの特権構造が等閑視されてしまうのか、マジョリティが差別や抑圧にかかわる際に問題となりがちな感情(いらだち、やましさ、こころもとなさ)をカギとして考えます。

第四回 10月22日(金)19:00~21:00 崔 栄繁 「障害当事者運動と出会った自分を探るー障害、健常、男性、女性… 」

[講師プロフィール]
DPI日本会議議長補佐。 障害当事者団体の健常者事務局員として当事者スタッフ を補佐しつつ障害者権利条約の交渉から国内法制度の整 備に関わってきた。 現職以外に、(独法)アジア経済研究所研究会外部委員 として韓国の障害関係法制度の調査研究を行っている。 関西大学客員教授。 在日コリアン三世。
[講座概要]
「様々な偶然が重なって出会った障害当事者運動。知らなかった障害者 の世界。障害当事者と出会い、障害当事者運動を支える人たちと出会い 一緒に活動して20年以上がたった。権利とは、能力とは、障害とは、 ジェンダーとは、複合差別とは、ずっと考えさせられて来た。 障害当事者運動に出会う前の自分と出会ってからの自分の違いを探る

第五回 11月19日(金)19:00~21:00 飯野 由里子 「『男らしさを競う文化』というバリア(障壁)」

[講師プロフィール]
ふぇみ・ゼミ運営委員。東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育開発研究センター教員。専門はジェンダー、セクシュアリティ、ディスアビリティ研究。現在、「男らしさを競う文化」という観点から、日本企業における組織文化や組織風土の特徴について調査研究を実施中。
[講座概要]
「競争意識や競争力」「身体的・精神的なタフさ」など、男らしさの表象として捉えられてきた要素は、個人の職業上の成功にとってだけでなく、組織の競争力や生産性の向上にとって重要だと捉えられてきました。これに対し、2018年に発表された研究では、男らしさに関わるいくつかの規範は、組織を機能不全に陥らせるばかりか、そこで働く個々人に悪影響を与えていることがわかりました。本講座では、「男らしさを競い合う文化」をめぐる近年の研究動向を紹介するとともに、日本企業で実施した調査結果にもとづき、企業の組織文化や組織風土の特徴についてお話しします。

[お申し込み]

以下リンクのpeatixからお願いいたします。
https://danseigaku.peatix.com/

[参加方法]
ハイブリッド(covid-19の感染状況に応じて随時変更致します。ご了承ください)
ハイブリッドの場合、会場は東京都内になります。
「後から配信」あり

※当日、開始1時間前を目処にZoomの情報をお知らせします。
 Zoom入室の際には、必ず登録いただいたお名前でご参加くださるようお願いいたします。

※リアルタイムでの参加が難しい人のために「後から配信」も行います。
 講座開催後、1週間以内に録画を観るためのURLを共有いたします。

※チケットの販売は、それぞれの講座開始1時間前までとさせていただきます。
 それまでにお申し込みの方のみ、Zoom情報を提供します。それ以降のお申込みの方は、
 「後から配信」にてご視聴いただく形になり、Zoomの情報は送信できかねます。
 ご了承ください。

<お問い合わせ先>
ふぇみ・ゼミ~ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール
〒115-0045 東京都北区赤羽1丁目59−9
ネスト赤羽207号室
Eメール femizemi2017@gmail.com
ホームページ https://femizemi.org/
Twitter @femizemi
Facebook @femiseminar

郵便振替口座
口座記号番号 00180-6-635357
口座名称(漢字) ふぇみ・ゼミ運営委員会
口座名称(カナ)フェミ ゼミ ウンエイイインカイ
他行から振込
店名:〇一九 店番:019
貯金種目:当座預金 口座番号:0635357
口座名:ふぇみ・ゼミ運営委員会