<講座の紹介>

 2020年、新型コロナウイルス感染拡大予防のために、大学はオンライン授業が主流になっています。各大学は、急ピッチで独自に様々なマニュアル作成し、対応しています。
 しかし、いまいち、実際に使えるものではないとの「声」を多く耳にしています。
 ふぇみ・ゼミでは、2017年の開講以来オフラインとオンライン授業を組み合わせ、リアルな学びの場と遠い場所にいたり外出が難しい人たちをつないできました。
 ツールを使うためには思想と目的が必要です。単なるマニュアルではなく、「できること」「楽しさ」「特徴」「利点」がわかれば、人と人をつなぐためのツールとしてオンラインシステムを使うことができるのではないでしょうか。
 大学教員や講師を仕事とする方向けに、ふぇみ・ゼミが培ってきた実践や、運営・ツール使用のノウハウなどを共有する講座です。
なお、参加者は大学で講義を持ってない方でも構いません。

大学編<5月2日から5月6日 10時30分から12時まで(5月6日のみ19時から最大21時まで)>
運動編<日程未定・6月を予定、詳細はふぇみ・ゼミの公式HP,Twitterなどをご覧ください>

参加費:1講座あたり(正規職)¥ 5,000ふぇみゼミ寄付者 ¥ 2,700非正規職・生活困窮者、¥ 2,500
⭐️⭐️講師業をされている方へのオンライン授業に関するアンケート⭐️⭐️こちらにもご協力ください。
https://forms.gle/8rnMWX9tFKMRcL5r8

主催:ふぇみ・ゼミ 
詳細な内容・申し込み:https://Femizemionlin1.peatix.com
(申し込みのメールにZoomのID、パスワードをお送りします。)
メール:Femizemi2017@gmail.com
ブログ:http://femizemi.blogspot.com/
Facebook:@femiseminar
Twitter @femizemi

<講座のスケジュール>

第1回:5月2日(土)10時半から12時まで(講師予定:熱田、梁永山)
テーマ:リアルタイムであることの重要性ーオンラインとオンデマンドの違い

・オンラインの意味
・オンデマンドとオンラインの違いーリアルタイムであることの意味
・事務にすぐに聞けない状況ー大学の制度でしか解決できないこと、個人のスキルでできること
・各大学の対応事例を紹介、
・オンラインの種類ー何ができるか、事例紹介

など

第2回:5月3日(日)10時半から12時まで(講師予定:熱田、あすか)
テーマ:ふぇみ・ゼミのやってきたこと~オンラインとオフラインのつなぎ方~

・どうやって動画を撮って配信するの?ー動画配信の詳細な方法
・何を使えばいいの?ー動画配信の機材の選び方
・話していることを文字にする
  UDトークの重要性
  You Tubeでの字幕
・どうやって学生と連絡を取り合えばいいの?
  LINEやメーリングリスト、映像とリアルタイム会議の併用
  ZOOMへの展開
・ゲスト講師を呼びたいときに
  オンラインフェミニズムウェーブの事例から
  Web上映
  YouTube限定公開
  Zoom画面共有

など

第3回:5月4日(月)10時半から12時まで(講師予定:熱田、梁永山)
テーマ:応用編ーどうやって引きつける授業をするのか?

・パワーポイントへの音声追加
・動画の共有の仕方(埋め込みとリンク共有)
・どうやって資料を効果的に学生に届けるのか?
  Googledriveでの共有
  Google class room
  Trello
・ワークショップ実施
・アートイベント&上演

など

第4回 5月5日(火)10時半から12時まで(講師予定:熱田、梁永山、ゲスト講師:塩川素子弁護士)
テーマ:応用編ーいまさら聞けないーオンラインは危ない?荒らし対策

・今さら聞けない、不安なこと、セキュリティーのこと
  荒らし対策
  映像は炎上しにくい
  検索されないYouTubeの使い方
・コメント欄や評価をどう活用するのか
・管理の重要性と権力のふるい方
・Zoomってセキュリティーはどうなっているの?
  不慮の事故
  悪意の攻撃(TwitterでのフレーミングとZoom bombingを事例に)
  実名登録の意味(会議室の参加者を実名にする)
  マイクの強制オフ
  参加者の強制排除
・倫理的配慮
・著作権・肖像権:塩川弁護士を迎えてレクチャーします。

など

第5回:5月6日(水)19時から最大21時まで(ゲスト講師:ユンソ他)
テーマ:世界の流れとオンライン交流会

・今、香港、台湾、韓国、アメリカ、ヨーロッパの大学が何をしているか
・オンライングループワークの方法:日韓の若者プロジェクト
・3月開催のオンライン研究会:中国との間の国境の越え方
・WeChatとZoomとYou Tube、Line、電話まで
・気軽に質問しつつ情報交換

など

<主な講師紹介>*ゲスト講師も予定

講師 熱田敬子:ふぇみ・ゼミ運営委員、社会学、ジェンダー論の研究者。
専門は人工妊娠中絶の体験談の分析、日本軍戦時性暴力被害者の名誉回復運動、東アジアにおけるフェミニズム。
NPOにてWebビデオニュース班の立ちあげ、運営にチーフとしてかかわった経験がある。静岡市女性会館2014年度講座「1分間で伝える私たちの活動~2日でつくる簡単CM~」講師。ふぇみ・ゼミの配信体制の構築・運営を担当している。

講師 梁・永山聡子:ふぇみ・ゼミ運営委員、社会学、ジェンダー研究、社会運動論の研究者。
1都5県・様々なタイプの大学(都内総合大学、エスカレーター・ミッション系、女子大、美大、理系単科大学、公立大学、専門職大学など)で専門科目を中心に非常勤講師中。以前より、大学のシステムではなく、オンラインとオフラインの融合を図りながら授業を行っている。また多くの社会運動団体の事務を経験し、常にオンラインでの運営を構築してきた。ふぇみ・ゼミではスタッフ教育、オンライン運営管理を担当している。

講師 塩川 泰子:三村小松 法律事務所所属、第二東京弁護士会、弁護士。
主な取扱分野:訴訟、危機管理、学校法務、ウェルスマネジメント、知的財産法、エンターテインメントロー、アーキテクチャーロー、海事・物流。
主な活動:第二東京弁護士会 法教育の普及と推進に関する委員会 副委員長、豊島区 スクール・ロイヤー
主な論文:「学校現場において法教育を充実・発展させるための方策について」法と教育学会誌(法務省法教育懸賞論文奨励賞受賞論文)など多数。

講師 あすか:ふぇみ・ゼミTA/スタッフ3年目の学生、UD・会計担当。
大学では社会学を専攻し、ジェンダー論、クィア・スタディーズを学習中。手話の勉強を機に、障がい学生支援室での聴覚障害学生の情報保障ボランティアや、手話ニュース制作補助のアルバイトをしている。学生団体「シャベル」では、「性的同意」概念を広め学内の性暴力をなくすべく活動中。

講師 ユンソ:日本で社会学を勉強している留学生。
大学で日本軍戦時性暴力問題解決運動と出会い、通翻訳を通して日韓の架け橋になりたいと思うようになった。映画上映サークル「女たちを覚える会」メンバー、キボタネ基金の日韓若者プロジェクトで通訳担当、そして最近は日韓のフェミニストたちが交流できるオンラインイベントを企画中。

【運動編】