【ゼミ生の感想】黃昱翔さん講座「ひまわり運動世代が見た台湾の民主主義と社会」#2025年U30第5回
★ふぇみ・ゼミU30の詳細はこちら★
https://femizemi.org/course/2025_u30/
30歳以上の方も、年間1万円以上のご寄付で全8回の録画を視聴いただけます。寄付はこちら
【講座を受講したゼミ生の髙橋夏未さんからの感想です】
U30第5回の講座では、「ひまわり運動世代が見た台湾の民主主義と社会」というテーマで、台湾の現在に至るまでの歴史について黃昱翔さんからお話を伺った。筆者自身、台湾の歴史について部分的にしか知らず、以前からきちんと学ばなければいけないと感じていたため、今回の講座を受けて詳しく知ることができ、非常に勉強になった。ひまわり運動についても、言葉としては耳にしたことがあったものの、経緯や背景については全く知らずにいた。そのため、実際にひまわり運動を経験した昱翔さんからお話を伺うことができ、非常に貴重な機会だった。台湾の歴史を知るのと同時に、日本の社会運動の課題について考えるきっかけにもなった。以下では、特に印象に残った点について述べる。

一つは、市民の抗議に対する国家暴力についてである。2014年3月、ひまわり運動の参加者は行政院を占領し、台湾と中国との間の「サービス貿易協定」の撤回を求めた。その際機動隊は、運動の参加者に対し殴ったり放水銃などを用いる暴力を行使したりして彼らを排除しようとした。その後何年もリハビリが必要になるくらい暴力をふるわれた参加者もいたそうだ。昱翔さんはこれを「非暴力のデモに対する重大な国家暴力」であったと指摘した。この話を聞いて筆者は、買春処罰法の導入など、国家に取り締まりを求める市民の声が高まっている現在の日本の状況を連想した。しかし、ひまわり運動の歴史からもわかるように、国家が市民を取り締まる力を持つことは市民の自由の剥奪との延長線上にあるのではないかと思う。昱翔さんが最後に話した、独裁政権であることで国家が安定するよりは、ごちゃごちゃしていても議論ができるような社会の方が良いというのが台湾の戦後史から得られる教訓だという言葉も非常に印象的だった。国家が権力を持つことの危険性を改めて自覚し、あらゆる市民の権利を国家に制限させない運動のあり方を模索したい。

もう一つは、社会問題のつながりについてである。ひまわり運動の中でレインボーフラッグを掲げた参加者に対し、今はそれがメインテーマではないから旗を降ろすようにと咎める人がいたというエピソードが紹介されていた。あらゆる差別や社会問題はインターセクショナルに関わり合っているということは、ふぇみ・ゼミの様々な講座を通じて学んできた点でもある。ある一つの社会問題の解決のみを目的とし、他の社会問題は無視するような社会運動では、問題が発生する社会構造自体を解消することはできないのではないかと思う。一方で、ひまわり運動は労働問題や同性婚など、結果として他の様々な社会問題に関心を持つよう人々に影響を与えたことも同時に指摘されていた。運動の課題を見直し続け、より良い社会を築くため声をあげ続ける市民の力強さを、ひまわり運動の歴史から感じ取ることができた。
ふぇみ・ゼミU30ゼミ生 髙橋夏未
★ふぇみ・ゼミU30の詳細はこちら★
https://femizemi.org/course/2025_u30/
30歳以上の方も、年間1万円以上のご寄付で全8回の録画を視聴いただけます。寄付はこちら

1730-300x300.png)