本講座は終了しました
3月8日は国際女性デー! 1975年の国際婦人年に、国連で定められました。商業施設でも「女性が輝く日」なんてふわっとした紹介のされ方をして、ミモザの花が飾られているのを見た人もいるかもしれません。
本来は、女性労働者のストライキや、社会主義インターナショナルが女性参政権運動を進めるための国際連帯にルーツがある、革命の日です。女性たちの家事労働、安く見積もられている労働の価値を知らしめるストライキ、「女性のいない日」が計画されたこともあります。
日本でも3月8日は、複数の都市でウィメンズ・マーチが開催されます。民族差別や、トランスフォビア、能力主義に「女性」が取り込まれ、利用されていく現在、「私たち」はどうしたら一緒に歩くことができるでしょうか。革命の行進(マーチ)と花束の間で揺れるロシアの「革命と花束とフェミニズム」、トランスフォビアを問題化し、右派と闘う「フランスのフェミニズム運動」のお話を通じて、この国際連帯の日に考えましょう。
遅めの時間にオンラインイベントとして開催し、録画もございます。
マーチを歩いた後、是非どこからでもご参加ください!
日時:
2022年3月8日(火) 20:00~22:00
参加費:
一般 1500円
学生 1000円(要学校名)
2021年度ふぇみ・ゼミU30ゼミ生、2021年度ふぇみ・ゼミ寄付者 無料ご招待
✳ふぇみ・ゼミ生・寄付者とは、U30ゼミに参加料を払いふぇみ・ゼミに登録されている方、寄付者名簿に登録されている方です。
間違って無料チケットをお申し込みされた場合、メールにてふぇみ・ゼミ生登録をしていただくか、寄付をいただく旨を差しあげます。ご返答ない場合はキャンセルさせていただきますので、一般チケットをお買い上げください。
<プログラム>
■ロシア「革命と花束とフェミニズム」
概要:ロシアの女性たちが始めたウイメンズマーチは革命運動に合流しソ連では社会主義を象徴する祝日となったものの、数十年後、3月8日は女性たちに花を贈り、日頃のケアやサポートに感謝する日に変化しました。通りに生花店と花束を抱えた男性たちが溢れる現在の祝い方への変化はいつ・なぜ生じたのか、そして2019年から始まった、理念なきウイメンズデーに対するフェミニストたちによる異議申し立てと彼女たちの新たな活動についてお話しします。
話し手:高柳 聡子
早稲田大学非常勤講師。専門はロシア文学、おもにロシアの女性文学とフェミニズム史・思想を研究中。著書は『ロシアの女性誌――時代を映す女たち』(群像社、2018年)、「ソ連後期のフェミニズム思想とドストエフスキー」(共著『ドストエフスキーとの対話』水声社、2021年)など。日々、女性たちの声を拾い集めながら生きている。
■フランス「フランスのフェミニズム運動~2022年大統領選挙を前にして」
概要:昨年11月20日にフランス各地で大規模なフェミニストデモがあったのはご存じでしょうか? この日はトランスジェンダー追悼の日、世界子どもの日でした。トランスフォビアによって命を奪われた人々、性暴力被害に遭った子どもたちの存在が可視化された場でもありました。また今年4月には仏大統領選が控えており、政治的側面も強調されていました。黄色いベスト運動やBLMのデモ以降、デモに対する締め付けが厳しくなり、排外主義を唱える極右候補者が支持を集める今日のフランスで、フェミニストデモがどのように行われているのかをお話しします。
話し手:石田 凌太
パリ大学大学院・社会科学研究科・ジェンダーと社会学専攻 修士1年。ふぇみ・ゼミ学生スタッフ、一般社団法人希望のたね基金運営委員、Fight for Justice学生スタッフ、表現の不自由展実行委員。学部で日本軍戦時性暴力の問題と出会い、フェミニズム運動に関心を持つように。現在大学院にて、トランスナショナル、インターセクショナルな視点でフェミニズム運動について研究中。『女性国際戦犯法廷20年判決/証言をどう活かすか 日本軍性奴隷制を裁く 20周年国際シンポジウムの記録』(世織書房 2021 編集協力)
■参加者発言&質疑応答
※講座の最後に、ビデオオンにできる方は、是非、3月8日に言いたいことを書いたプラカードをご用意ください(禁止事項の内容をご参照ください)。プラカを掲げて締めくくりましょう!
<禁止事項>
*トランスジェンダー差別・排除、その他ジェンダー、セクシュアリティに対する差別、民族差別・ナショナリズム、障害差別、セックスワーカー差別、部落差別などあらゆる差別や、それにつながるような発言
*特定の人、集団をバカにしたり貶めるような発言
<注意事項>
申込者に対して、当日講座開始時刻までにZoomのURLパスワードなどの情報をお送りいたします。
終了後2週間録画ビデオがご覧になれます。
※匿名の空間はヘイトスピーチを誘発します。参加者同士の安全を確保するため、明らかなニックネーム、イニシャルなどでのご参加はできません。Zoomには、チケット購入時に登録したお名前でのご参加をよろしくお願いいたします。
※Zoomのサポートはいたしません。ご自身で各サイトなどをご覧ください。
※参加者の方で画面のキャプチャー、録画・録音はしないでください。
※電子配布資料については、お手元にとどめ、個人の参考としていただき、再配布、再利用、転送、転載はなさらないでください。
※ご自身が発言する時以外は、マイクをミュート(消音)にしてください(ホストの側でそのように設定します)。
※ご覧になる人数分のチケットをお買い求めください。1枚のチケットで複数名ご一緒に試聴されていらした場合、後から不足分を請求させていただきます。