【ゼミ生の感想】土井智義さん講座「米国統治下沖縄の入管制度とジェンダー―〈在沖〉奄美出身者をめぐる歴史から」#2025年度U30第6回
【講座を受講したゼミ生の日沼りゆさんからの感想です】
2025年度ふぇみゼミU30向け第6回は、土井智義さんによる、「米国統治下沖縄の入管制度とジェンダー<在沖>奄美出身者をめぐる歴史から」という講座だった。
私がこの講座の司会に立候補したのは、沖縄の音楽、文化が好きで、沖縄にまつわる社会問題に興味があり、また、2026年の年末から沖縄で演劇を製作するために沖縄のことを学びたいと思ったからである。幼い頃から沖縄音楽に親しんできて、昨年仕事で訪れた際には辺野古基地建設反対の座り込みに参加したり、自分なりに沖縄について学んできたつもりだったが、今回の講座のタイトルにある、「<在沖>奄美出身者」という言葉は聞いたことがなかったので、興味を持った。

講座は、土井さんが沖縄現地での取材や研究の結果手に入れることのできた貴重な資料をもとに進められた。
米国統治下における入管制度は、琉球人ではない方を、非琉球人、外国人、外人、などと呼び、参政権や、金融機関からの融資、琉球政府就官などから排除していた。また、非琉球人といわれる、多くの在沖奄美出身者の中でもジェンダー差異があり、女性がより厳しい立場に置かれていた。『在沖奄美人名鑑』をもとに、土井さんがジェンダーや経済状況を推定したところ、女性は特に第三次産業、中でも、バーテンや女給、商店などの卸売・小売業に従事する比率が高かったようだ。また、男女共に公務からは排除されていて、多くの女性が従事する業種は平均賃金が低く、困難な状況に陥りやすかったと推測される。

沖縄には、米軍基地に関する問題や自衛隊駐屯地の問題、県外在住者も考え続けなければならないさまざまな課題が多くある。今回の講座に参加し、現在日本の入管制度や、移民が抱えるもの近い問題が米統治下時代の沖縄にもあったことを知った。土井さんが取材されていた在沖奄美出身の女性も、高齢になっており、当時のことを今から詳しく知ることはとても難しいと思う。土井さんが粘り強く研究され、講座をしてくださったことにより学ぶことができてとてもよかった。
差別による理不尽は絶対に繰り返したくない。

また、土井さんが当初この研究を始めたときは、ジェンダーの視点が全く抜け落ちていたそうだ。改めてジェンダーによる差を調べることで見えてきた差別や、不当なことがあったと思う。私も、この数年でフェミニズムの観点を得たことにより、社会の中でマイノリティが受ける不当な扱いや出来事が見えてきた。学んだだけでは終わらせず、これを繰り返さない。現在進行形で行われている場合は、状況が少しでもよくなるように行動していきたいと改めて思った。この講座をきっかけに、今の、日本や外国の入管制度が抱える問題なども調べてみている。次の学びに繋げ、またそれを次世代に繋げられるように、小さなアクションでも続けていきたいと思った。
ふぇみ・ゼミU30ゼミ生 日沼りゆ
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