お申込み

講座のお申込みはこちらから https://peatix.com/event/4697069/view

■講座概要

 フェミニズムは女性の社会進出を目指してきたと言われますが、いつの間にかそれが、エリート層の中に女性も食い込み、パワーカップルとしてタワマンや高級住宅に住み、子どもをエリート校に送って、差別・収奪のシステムそのものは放置するどころか、そこから利益を得る”タワマン・フェミニズム”になっていないでしょうか?
 (“タワマン・フェミニズム”はふぇみ・ゼミ&カフェが2019年ごろから講座などで使ってきたワードです)
 他方で、かつて人権と平等の視点から国際的な多国籍企業の収奪を問題にしてきた反グローバリズムの流れは、「アベノミクス」以来の政治が日本を貧しくするにつれ、差別と排斥の極右運動に奪いとられています。従来、差別を利用して収奪を行ってきた保守派が、「穏健」に見える目の錯覚が起きるほどです。また、旧来の組織化を目的とした労働運動も、流動化し、変化する労働環境に十分に対応できているとは言えません。
 本講座では、移住労働者や女性、日雇い労働者、若者など既存のグローバル資本のシステムの中で周縁に置かれてきた人たちの多様な運動から、これからの労働と運動の形を考えます。

■日程・講師・各回テーマ

※すべての回で、日本語リアルタイム字幕・録画配信あり

第1回 12月15日(月)19:00~21:00
講師:吳靜如(wu jing ru)さん「台湾における移住労働者運動」

開催方法:ハイブリッド開催(会場:ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所/東京都北区) /中日逐次通訳

中央のやや左、オレンジ色の服を着てこちらに顔が向いているのが吳靜如さん

〈講座概要〉
本講座では、台湾の移住労働者政策および移住労働者の状況を紹介し、台湾国際労働者協会(TIWA)のさまざまな活動を通して、台湾における移住労働者運動の現状について考察する。

〈プロフィール〉
靜如(ウー・ジンルー)は、1990年代末に移住労働者に関する研究プロジェクトのリサーチアシスタントを務め、現在は TIWA(台湾国際労働者協会) のメンバーである。2000年から2004年にかけて、台湾政府機関で移住労働者の査察員をつとめた。2005年以降は TIWA に参加、2012年~2014年の工場閉鎖事件における台湾労働者の闘争や、2014年~2025年の高速道路料金所スタッフの闘争を支援してきた。

第2回 2026年1月9日(金)19:00~21:00
講師:Dian Septi Trisnanti(ディアン・セプティ・トリスナンティ)さん
「インドネシアにおける2025年の抗議活動、労働者運動、女性運動」

開催方法:完全オンライン開催/英日逐次通訳

〈講座概要〉
 2025年夏、インドネシアでは大規模な政府に対する抗議デモが行われました。国会議員の高額な住宅手当など、政治エリート層による利権の分配などに対する批判から始まったデモは、バイクタクシーの運転手が警察車両に轢かれて死亡したことでさらに拡大しました。インドネシアでは1998年にもスハルト政権を終わらせた大規模な民主化デモがありましたが、当時の活動家たちも現在は体制内に取り込まれた人たちが多く、2025年11月にはスハルト(現在は故人)が「国家英雄」の称号を授与されました。

 女性労働者コミュニティメディアの代表として発信を続けているディアンさんに、インドネシアで起きている民主化の後退、そして労働者や女性たちの運動がデモの中で果たしている役割、求めていることをお話しいただきます。

〈プロフィール〉
Marsinah.ID(女性労働者コミュニティメディア)代表。聖公会大学校修士課程修了。

第3回 2026年1月調整中( )00:00~00:00
講師:調整中「スーパー格差社会香港の周縁女性労働者たちの運動」(仮)

開催方法:完全オンライン/日本語通訳付き

〈講座概要〉
Coming Soon

〈プロフィール〉
Coming Soon

第4回 2026年2月4日(水)19:00~21:00
講師:中野理さん「アジアにおける労働者協同組合の可能性と課題」

開催方法:ハイブリッド開催(会場:ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所/東京都北区) 

〈講座概要〉
労働者が出資し、起業し、共に働き、平等に経営にも携わる労働者協同組合。欧米では長い歴史を持っており、日本でも2020年に法律が制定され、注目を集めています。アジア太平洋諸国でも関心が高まり、先駆的な取り組みも始まりつつあります。講義では、アジア太平洋諸国の社会経済に労働者協同組合が持ち得る可能性を、ITやジェンダー等のテーマを通じて考察し、その課題にも触れたいと思います。

〈プロフィール〉
日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会理事・専務理事補佐。横浜生まれ。2014年4月、日本労働者協同組合連合会センター事業団入職。2017年7月に日本労働者協同組合連合会理事、2025年7月に専務理事補佐に就任、現在に至る。国内外のシンポジウム等での講演多数。新聞、雑誌等への寄稿多数。共著『プラットフォーム資本主義を解読する:スマートフォンから見えてくる現代社会』(ナカニシヤ出版、2023年6月)。

第5回 2026年2月22日(日)15:00~17:00
講師:Bonang(ボナン)さん「フィリピン人家事労働者たちの国境を越えた労働運動」

開催方法:完全オンライン開催/日本語逐次通訳 

〈講座概要〉

 労働条件を私たちが改善しようと試みても、”安あり”な労働力を国境を越えて調達しようとする仕組みの前に、従来の労働組合の運動では難しいこともあります。特に移住労働者は、仕事先の国で言語や法律へのアクセス、滞在資格の種類といった多くの障壁があり、自らの権利を守ることが難しい状態に置かれることがよくあります。
 フィリピン人家事労働者のボナンさんは、台湾で働く移住家事労働者の組合・「桃園市家庭看護工職業工会 (Domestic Caretakers Union: DCU)」および、8つの国で働くフィリピン人家事労働者の国際組合「PIN@Y ケアワーカーズ・トランスナショナル・ユニオン」を創設した一人です。
 移住労働者の女性たちが自らを組織化するときに必要なことは何なのか、国境を越えた組織化の意味について、ボナンさんの活動から伺います。

〈プロフィール〉

フィリピン出身の移住家事労働者として、台湾で11年間働いている。2016年に移住家事労働者として初めて、正式に登録された台湾現地労働組合である「桃園市家庭看護工職業工会 (Domestic Caretakers Union: DCU)」を設立したメンバーの一人である。

現在、DCUの選挙で選ばれた会長として、組合員のオルグ、エンパワメントを主導している。家事労働者が声を上げ、スキルを強化し、その仕事が認められるようになることを目指している。

DCUはまた、PIN@Y介護労働者国際組合(PIN@Y Careworkers Transnational Union)」の設立メンバーでもある。この国際組合は8つの加盟国(United Philippines、AMMPO Malaysia、PLU Macau and Hong Kong、DCU Taiwan、FEFFA Jordan、Sandigan Kuwait、MWAB Bahrain)で構成された、これらの国々で働くフィリピン人外国人家庭内労働者のグループや組織のネットワークである。

◆Bonangの信念

ボナンは、ケア労働(介護・家事などの仕事)は、コミュニティ、経済、そして社会を維持するために不可欠であると信じている。家事労働者は尊厳、敬意、そして政策形成において影響を及ぼす発言権を持つに値すると強く主張する。そして、労働者を組織し、リーダーを育成することこそが、社会変革を達成するための鍵であると考えている。

第6回 2026年3月 日()00:00~00:00
講師:調整中「協同労働の可能性」(仮)

開催方法:ハイブリッド開催を予定

〈講座概要〉
Coming Soon

〈プロフィール〉
Coming Soon

第7回 2026年3月30日(日)18:00~20:00
講師の木本喜美子さん「「生きること」を軸に「仕事」を考えると?」

開催方法:ハイブリッド開催(会場:ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所/東京都北区) 
※一部のチラシに曜日および開始時間の誤りがありましたが、上記が正しい日時です。お詫びして訂正いたします。

〈講座概要〉
「資本主義的な市場のもとで雇われて働くことは氷山の一角でしかない」説をとりあげながら、私たちが日々向き合う「仕事」の中身とそれのもつ意味を捉えようとする試み。フィールドワーキングで出会ってきた若者―中年世代の人々の、ひたむきな模索の意味を探りたい。

〈プロフィール〉
一橋大学名誉教授。専門は、家族と労働の社会学。大学リタイア後も、さまざまな地域で悪戦苦闘しつつ踏んばっている若者ー中年世代や、仕事と家族生活の営みを繰り広げてきた女性たちの生きざま、そうした体験のもつ意味を捉えたいと、あちらこちらを歩き回ってきています。いまだその途上ですが、最近では次のようなテーマで学会シンポ報告をしました。「女性の就業にみる雇用・自営・ジェンダーの関係性―『自分で意味づける』」(政治経済史学会、2025年6月28日)、「女性の就業は家族の多様化を解く鍵となるか」(日本家族社会学会、2025年9月8日)。また就職氷河期世代を中心に据えて、社会政策学会シンポ(2024年5月18日)や法政大学連帯社会インスティチュートの講座(2025年11月29日)でお話してきました。

■開催方法

・第1,4,6,7回:Zoomと会場を併用するハイブリッド開催(会場:東京都北区、または東京都荒川区)
・第2,3,5 回:完全オンライン開催
・すべての回でリアルタイム日本語字幕、録画配信あり

■会場

一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所(第1,4,7回)
住所:東京都北区赤羽南2-4-7 鷹匠ハイツ403
アクセス:JR赤羽駅南口から徒歩10分程度
地図:https://femizemi.org/map/
バリアフリー情報:https://femizemi.org/barrierfree/

■チケット代

▽一回券
・一般 1,980円(税込)
・2025年度寄付者〈10,000円以上〉・学生 1,650円(税込)
・2025年度ふぇみ・ゼミU30受講生 1,100円(税込)

▽全7回通し券
・一般 13,300円(税込)
・2025年度寄付者〈10,000円以上〉・学生 11,000円(税込)

*寄付者の方にはパスポート以外にもさまざまな特典がございます。これを機にご寄付/パスポートのご利用をご検討ください(詳細

講座のお申込みはこちらから https://peatix.com/event/4697069/view

■お申込み締め切り

・Zoomでのリアルタイム参加を希望される方は開始時間の1時間前までにお申込みください。それ以降の直前のお申込みには対応できないことがあります(その場合、後から配信でご覧ください)。
・お申込み時点ですでに終了している回につきましては、後から配信(録画)でご覧ください。
・全7回の終了後も、Peatixから別サイトに移動の上、録画販売として2025年度中はお申込みいただけます。

■受講ルールについて

・ZoomのURLは開始1時間前をめどにお申込のメールアドレス宛にお送りいたします。
・Zoomで参加する際、表示名は必ずお申込み時にご登録いただいた名前でご参加ください。本人確認ができない場合、入室許可ができませんのでご協力をお願いいたします。
・(原則として)可能な方はZoomでのカメラオンをお願いしております。
・配布資料や後から配信の無断転載は厳禁です。参加者の方で画面のキャプチャー、録画・録音もご遠慮ください。
・お友達、同居の方などと一緒にご覧になる際も、お1人1枚のチケットをご購入いただくようお願いします。
・Zoomのサポートはいたしません。ご自身で各サイトなどをご覧ください。
・ふぇみ・ゼミは学びの場です。事前の連絡なく、調査研究・取材を主目的として参加することは禁止です。これらの目的で参加を希望される方は、事前にふぇみ・ゼミのメールアドレス(femizemi2017@gmail.com)までご連絡ください。

■録画配信について・資料共有について

<録画配信>
・すべての回で録画配信を行います。
・講座の中でグループディスカッション等があった場合、その部分は録画には含まれません。ご了承ください。
・後から配信(録画配信)の無断転載は厳禁です。
・公開保証期間は7回分とも最終回の録画をお送りしてから2週間です。


<配布資料>
・無断転載は厳禁です。
・講師の意向にもより必ず資料を提供するとは限りませんが、基本はクラウドドライブのURLを共有します。
・会場に参加される方への資料印刷は、環境問題を考えて原則は致しません。必要な方は、可能な限りご自身で印刷または資料を見られるデバイスをお持ちください。なお、資料印刷が必要な方は事前にfemizemi2017@gmail.comにメールをいただければ対応しますが、直前の対応は必ずしもできませんので、ご了承ください。

■ふぇみ・ゼミパスポートについて

・本講座はふぇみ・ゼミパスポートの対象です。

ふぇみ・ゼミU30参加者年間パスポート(一般20代以下¥37,000、学生¥22,000)、寄付者パスポート(5万円以上寄付)をお持ちの方は無料でご参加いただけます。

寄付者の方にはパスポート以外にも様々な特典がございます。これを機にご寄付/パスポートのご利用をご検討ください。

■リアルタイム日本語字幕(UDトーク/校正あり)について

ふぇみ・ゼミ&カフェでは、すべての講座で校正者付きのUDトークを用いたリアルタイム日本語字幕を提供しております。
【動画】ふぇみ・ゼミの字幕はどう作られてる?UDトークスタッフのお仕事大公開!


主催: 一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ
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<寄付・その他 ふぇみ・ゼミ口座>
①PayPay銀行
支店名:ビジネス営業部
店番号005
預金種目 普通預金
口座番号 6295892
口座名義(漢字)一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ
口座名義(カナ)シャ)フェミゼミアンドカフェ

②三井住友銀行
支店名:赤羽支店
店番号226
預金種目 普通口座
口座番号 5864455
口座名義 一般社団法人 ふぇみ・ゼミ&カフェ
口座名義(カナ)シャ)フェミゼミアンドカフェ


<お問い合わせ>
ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所
住所:〒115-0044 東京都北区赤羽南2丁目4−7 鷹匠ハイツ403
メール:femizemi2017@gmail.com
ホームページ:https://femizemi.org/
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