ふぇみ・ゼミ&カフェでは、10月18日(土)に、「新宿・大久保に広がる朝鮮の軌跡と現在を知るフィールドワークー高麗博物館・文化センターアリラン」を開催いたします。講師に鄭栄桓さん・宋連玉さん・梁裕河さんの3名をお呼びし、解説をいただきながら、高麗博物館と文化センターアリランの見学と、歌舞伎町、大久保エリアで町歩きを行います。

📅日時・当日のスケジュール

〈日時〉
2025年10月18日(土)10:30~17:00

〈スケジュール〉
・文化センターアリラン 見学
・高麗博物館 見学
・歌舞伎町、大久保エリアで街歩き(2時間ほど歩く予定です)
→韓国スーパー、焼肉店、ホテル、福祉宿泊所、ヘイトスピーチ現場、遊興店あとなど
・終了後、希望者で懇親会

※街歩きをしますので、動きやすい服装でお越しください
※詳細は随時更新いたします

🌟 特典
ランチ(お弁当と飲み物)は参加費に含まれており、ご用意しております。

💬 懇親会
フィールドワーク終了後、希望者には懇親会も開催します(参加費は別途必要です)。ぜひ交流の場としてご参加ください!

参加費・お申込み

一般:5,500円
学生:3,300円
お申込みはこちら:https://square.link/u/1Xt4wITF

一般(ふぇみ・ゼミU30 受講生):2,000円
学生(ふぇみ・ゼミU30 受講生):1,000円
お申込みはこちら:https://2025femizemiu30.peatix.com/

*参加費にはランチ代(お弁当・飲み物)が含まれています
*定員に達し次第、申し込み受付を終了いたします

フィールドワーク紹介動画

講師/講義テーマ

講師:鄭栄桓(ちょん・よんふぁん)さん
テーマ:在日朝鮮人の歴史と現在:法的地位を中心に

〈概要〉
在日朝鮮人とは、日本の植民地支配の結果、渡日を余儀なくされた朝鮮人とその子孫を指します。日本の敗戦から1980年代までこうした朝鮮人たちの数は全外国人人口の八割以上を占めました。なぜ朝鮮人は日本へ渡り、いかに暮らしたのか。また、日本のアジア侵略戦争の時代を経て解放を迎えた朝鮮人たちを、日本政府はいかに処遇したのか。今回の講座ではこれらの問いを中心に議論と対話を交わしたいと思います。

〈プロフィール〉
1980年生まれ。専攻は朝鮮近現代史、在日朝鮮人史。明治学院大学法学部卒、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。著書に『歴史のなかの朝鮮籍』(以文社、2022年)、『忘却のための「和解」 『帝国の慰安婦』と日本の責任』(世織書房、2016年)、『朝鮮独立への隘路 在日朝鮮人の解放五年史』(法政大学出版局、2013年)など。


講師:宋連玉(そん・よのく)さん
テーマ:オールドカマーとニューカマーが交差する街で、女性たちは

〈概要〉
文化センター・アリランが所在する大久保の歴史は、過去半世紀の歴史を映し出す。とくに韓国の海外旅行自由化(1989年)以降、韓国タウンと化してきたが、「韓流ブーム」により満潮となった人流は、ヘイトスピーチにより干潮となったのが10年前のことである。今後この街を異なる背景をもつ人々が互いに理解し、共生しうる場にしていくためにどんな課題があるのかを、そこに生きた、また今も生きる在日朝鮮女性を軸に考えていきたい。

〈プロフィール〉
日本の「戦後民主主義教育」の現場でシビアな民族差別を受け、大学卒業後に歴史を学ぶために向かった1970年代の韓国で「官製民族主義」に疎外された体験から脱植民地主義について考える心の旅を続けている。

個人的体験を東アジアの歴史に繋げて生かす道をともに模索したいと願っている。身近に「いじめ」に苦しむこどもとも、社会の不条理を是正したいと願う若者とも、対話する機会に出あえることを願う。


講師:梁裕河(やんゆは)さん
テーマ:1960—1970年代に見た新宿・歌舞伎町・大久保・新大久保での在日朝鮮人の生活

〈概要〉
1990年代まで、歌舞伎町一帯は大久保、西大久保ともよばれ、在日朝鮮人も数多く店舗経営や、それに伴う様々な仕事をしていました。今回は1960年代後半から1980年代の初期まで、新宿に生まれ新宿で成長し(途中で転居して時期もありますが)、その間に見聞きした在日朝鮮人の生活と企業、店舗などについてお話とFWをしたいと思います。歓楽街であった歌舞伎町に隣接する地域なので、やはり歓楽街にマッチした店舗や企業が少なくありません。焼肉屋、麻雀屋、クラブ、ホテル、ダンスホールなど。そうした店舗に卸す豆もやしを専門に栽培する方もいました。今も残っているところは少ないのですが、ご案内できればと思います。

〈プロフィール〉
東京生まれの在日朝鮮人2世。朝鮮時報記者を経て、現在高麗博物館勤務。「アリョン打令」で第5回「賞・地に舟をこげ」受賞。「武蔵野市女性史」編纂委員。絵本の翻訳に「天馬と虹のばち」、「終わらない冬」など。『朝鮮料理店・産業「慰安所」と朝鮮の女性たち』(共著、第27回女性文化賞受賞)などがある。朝鮮女性史研究会会員。

講師推薦図書

田中宏『在日外国人 法の壁、心の溝[第三版]』岩波新書、2013年。
徐京植『分断を生きる 「在日」を超えて』影書房、1997年。
鄭暎恵『<民が代>斉唱』岩波書店、2003年。
宋連玉『脱帝国のフェミニズムを求めてー朝鮮女性と植民地主義』有志舎、2009年。
朴慶植『朝鮮人強制連行の記録』未来社、1965年。
藤目ゆき『性の歴史学』不二出版、1997年。
『黎明の瞳』mbc放送、1981年。(1940年代から1950年代までの朝鮮の歴史を知る上で貴重なドラマ。日本語字幕はない)

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件名:10月18日フィールドワークキャンセル依頼
メールアドレス:femizemi2017@gmail.com
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