ジェンダー、フェミニズムを学ぶ際に見落としがちな、人種、民族、階級などのマイノリティ差別の問題。
一見ジェンダーとは関係ないと思われがちなこれらの問題は、実はインターセクショナルなフェミニズムを学ぶための土台です。
ジェンダー、フェミニズムを学びたいみなさんに、いま旬なトピックをそれぞれ5回の講座に渡って、講師の方からお話いただきます。

1.講座概要

身近にいる(だろう)在日朝鮮女性の姿は今日では十人十色どころか百人百色で決して一様ではない。

既婚者の場合、配偶者が日本人というケースが多数を占める現状にある。かつて在日朝鮮人は60万人といわれたが、ポジティブに捉えたら在日朝鮮人にかかわりを持つ人々が増えていることになる。しかし関係性をポジティブにするためには、直接、間接の経験、その記憶の破片をジグソーパズルのようにつなぎ合わせる作業が必要である。破片が磨滅したり、消えてしまう前に、当事者のみならず、関係者の記憶の歴史的意味を知る必要があろう。この歴史的意味を知るために、植民地主義という認識枠を用いたい。「民族」に関わることを強烈に記憶するのも、記憶を疎むのも植民地主義のなせるわざである。

在日朝鮮女性が個別に経験した家父長制や性差別と植民地主義との関係性、それらがどこまで普遍性をもち、分ちあえるものなのか、5回の講座でともに苦憫する場、時間として過ごしたい。

2.日程/テーマ

第1回 2023年7月3日(月)19:00‐21:00 「紡績『女工』から始まる前史」
第2回 2023年7月10日(月)19:00‐21:00 「見えない破片;在日朝鮮人のジェンダー構造」
第3回 2023年7月24日(月)19:00‐21:00 「活字に表象される女性たち;母、個としての女、オリエンタリズムのまなざし」
第4回 2023年7月31日(月)19:00‐21:00   「映像のなかの女性たち」
第5回 2023年8月7日(月)19:00‐21:00 「反植民地主義を生きるとは?」

3.講師プロフィール

宋連玉

日本の「戦後民主主義教育」のもとで受けたシビアな民族差別、大学卒業後に歴史を学ぶために向かった70年代の韓国で「民族主義」に疎外された体験、そこから民族主義、近代主義、反植民地主義について考える心の旅を続けている。
「民族主義」を内面化しようと努力した一時期からすると、個人的にも、私個人を取り巻く環境も世界情勢もずいぶん変化したが、個人的体験を社会に繋げ、生かす道をともに考えたいと願っている。身近に「いじめ」に苦しむこどもとも、社会の不条理を是正したいと願う若者とも、対話する機会があれば幸甚である。

<講師おすすめ書籍>

1.朝鮮人女工のうた(金賛汀)岩波書店、1982年

2.私という旅(鄭瑛恵)青土社、1999年

3.由熙 ナビタリョン(李良枝)講談社文芸文庫

4.金江のおばさん(深沢 潮)

5.家の歴史を書く(朴沙羅)ちくま文庫

4.開催方法

オンライン開催(後から配信あり)

最低開講人数:15人

5.申し込みについて

お申し込みはこちら

<参加費>※本講座はふぇみ・ゼミパスポートの対象外です。

1コースあたり通し券・・・・・・16,000円
学生/2023年度ふぇみ・ゼミ寄付者※・・・・・・13,000円
ふぇみ・ゼミU30受講生・・・・・・8,000円
全7コースとり放題・・・・・・70,000円

※5,000円以上ご寄付をくださった方が対象です。

<お申込み締め切り>
・お申し込みの締め切りは8月7日(火)23:00(最終回の翌日まで)です。
・お申込み時点ですでに終了している回につきましては、後から配信でご覧ください。
・zoomでのリアルタイム参加を希望される方は開始時間の1時間前までにはお申込みください。それ以降の直前のお申込みには対応できないことがあります(その場合、後から配信でご覧ください)。

<ベーシック講座割引について>
・講師一人による全5回の講座を1コースとし、2023年度は全部で7コース開催します。1コースからお申込みいただけます。
・3コース以上受講される方には2割引になりますので、お申込み前にfemizemi2017@gmail.comまでお問い合わせください。
・全7コースとり放題は70,000円です。お申込みの方は、ページ最下部にある銀行口座に代金をお振込みの上、femizemi2017@gmail.comまでご連絡ください。

6.ルール

・zoomで参加する際、表示名は必ずお申込み時にご登録いただいた名前でご参加ください。本人確認ができない場合、入室許可ができませんのでご協力をお願いいたします。
・原則としてzoomの顔出しをお願いします。
・配布資料や後から配信の無断転載は厳禁です。

7.寄付について

ふぇみ・ゼミは、さまざまな団体からの寄付・ご支援によって成り立っています。

U30の他にも、勉強会や多種多様な連続講座を運営し、若い世代の学びの場を提供しておりますが、予想以上の経費がかかっております。自分たちの力でできることを、精一杯行いながらも、寄付のご支援は私たちにとって、とても心強いサポートです。

「知恵のある人は知恵を」「時間のある人は時間を」「お金のある人はお金を」で、皆さまと共に、このゼミを創り上げていきたいと思います!

⭐️特典 
・年間10,000円以上ご寄付くださった方には、ふぇみ・ゼミU30の講義内容を録画でお届けします。また、12,000円以上ご寄付くださった方については、不定期開催「ふぇみ・ゼミ&カフェトークセッション」を企画していただいたり、無料でご参加いただいたりすることが可能です。
・さらに50,000円以上のご寄付をいただき、メールアドレスをご登録いただいた方は、当該年度中、ふぇみ・ゼミU30や「ふぇみ・ゼミ&カフェトークセッション」に加え、全ての講座(一部対象外)を追加料金なしでご参加・ご視聴いただけます。現在(5月)、「いまさら聞けない!基礎講座~嘘を見分ける、意見をもつ」が対象であり、今後も様々な講座を企画中です。詳しくは申込サイト・HPをご覧ください。

<寄付・その他 ふぇみ・ゼミ口座>
PayPay銀行
支店名:ビジネス営業部
店番号005
預金種目 普通預金
口座番号 6295892
口座名義(漢字)一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ
口座名義(カナ)シャ)フェミゼミアンドカフェ

8.問い合わせ

ふぇみ・ゼミ~ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール
ふぇみ・ゼミ事務所:〒115-0045 北区赤羽1-59-9 ネスト赤羽207
メール:femizemi2017@gmail.com
HPアドレス  https://femizemi.org/
申し込みサイト  https://peatix.com/group/7235540
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