
インターセクショナリティ講座(全10回)【ふぇみ・ゼミ2026】
――差別で織られた社会をほどく
■日程・講師・各回テーマ
※すべての回で、日本語リアルタイム字幕・録画配信あり
第1回 4月4日(土)14:30~16:30
講師:北村小夜さん、川端舞さん、平林ルミさん(鼎談形式)
「いっしょがいいならなぜ分けた」
開催方法:ハイブリッド開催(Zoom、大田区立消費者生活センター大集会室)
〈プロフィール〉
北村小夜さん
1925年福岡県生まれ。1950年から86年まで、都内の小・中学校で教員(うち、21年間、特殊学級担任)。障害児を普通学校へ・全国連絡会世話人。著書に『慈愛による差別』(軌跡社)、『一緒がいいならなぜ分けたー特殊学級の中から』(現代書館)、『能力主義と教育基本法「改正」ー非才、無才、そして障害者の立場から考える』(現代書館)
川端舞さん
生まれつき、運動障害と言語障害がある。小中高と、群馬の普通学校に通う。大学進学で茨城に引っ越し、介助制度を利用しながら、一人暮らしを始める。大学卒業後、茨城で障害者運動に関わっていたが、「社会を変えるなら、生まれ育った群馬から変えていきたい」と、昨年春に前橋に戻る。現在、新生活の基盤を作るべく、格闘中。
平林ルミさん
2020年9月より、読み書きできなくても学べる社会の実現を目指す社会企業【学びプラネット合同会社】を立ち上げ活動中。また、東京大学バリアフリー教育開発研究センターにおいてインクルーシブな学校・地域を創るための研究に従事。専門は特別支援教育。言語聴覚士、公認心理師、臨床発達心理士、特別支援教育士スーパーバイザー(SENSE-SV)。https://rumihirabayashi.com
第2回 4月19日(日)18:00~20:00 講師:稲葉奈々子さん
「移民女性と一緒に日本社会を変革する方法—インターセクショナリティを手がかりに考えてみませんか」
開催方法:ハイブリッド開催(Zoom、ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所@東京赤羽)

〈講座概要〉
日本は、他の移民受け入れ国と比較して、移民女性を担い手とする移民女性の権利のための社会運動が少ない国です。これは、別の見方をすれば、同じ地域の出身であっても、どの国に移民するかによって、声をあげたときに、その声が「ノイズ」としてではなく、政治的に意味あるメッセージとして受け止めてもらえる可能性が異なる、ということになります。この講座では、「私たちは女性ではないのですか」という移民女性の声を、日本のフェミニズムが正面から受け止めるために、移民女性が「権利を持つ権利」を阻む日本社会の構造をインターセクショナリティの観点から理解する方法を考えていきます。
〈プロフィール〉
社会学者。野宿者や非正規移民などマイノリティの承認と再分配をめぐり、広場や空きビルなど公共空間の占拠を手段とする社会運動をグローバリゼーションと市民的不服従の観点から研究。現在は、フランスと日本で、在留資格のない移民をめぐる社会運動について参加型の調査を行なっている。
第3回 5月17日(日)14:00~16:00 講師:元百合子さん
「複合差別―マイノリティ女性が切り開いた国際的人権保障の新たな地平」
開催方法:ハイブリッド開催(Zoom、ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所@東京赤羽)

〈講座概要〉
国連設立以来、目覚ましい発展を遂げた国際的人権保障制度の取り組みに長年欠落していた「複合差別」の視座と問題関心!それに異議申し立てたのは、存在すら不可視化されていた世界各地のマイノリティ女性たちだった。その粘り強い闘いと分断を越えた協働と連帯の軌跡をたどり、今もなお立ちふさがる障壁は何か一緒に考えよう。
〈プロフィール〉
国際人権法研究者(元国連職員、国際的人権NGO職員、大学教員)
第4回 5月31日(日)14:00~16:00 講師:松坂裕晃さん
「越境する交差性―東アジアから見るアメリカ史と人種、ジェンダー、帝国」
開催方法:ハイブリッド開催(Zoom、ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所@東京赤羽)

〈講座概要〉
この講座では、「越境」をキーワードの一つにしながら、アメリカにおける「インターセクショナリティ(交差性)」概念の歴史を考えます。1960年代から90年代初頭にかけて交差性の概念が、「有色の女性たち」(women of color:白人でない女性たちのこと)の経験や社会運動、カルチャーといった文脈において、どのように作られていったかを検討します。私も翻訳に参加したパトリシア・ヒル・コリンズの理論書に加えて、関連しそうな映画や音楽、東アジア史の事例にも触れてみたいと思っています。
〈プロフィール〉
歴史研究者。立命館大学教員。ミシガン大学大学院修了(PhD, History)。主な研究テーマは、20世紀前半の反帝国主義や社会主義、人種・エスニシティ、交差性にかかわる思想・文化。論文に「壁を越える詩」(『抗路』2024年)、「帝国、連帯、交差性」(『立命館アジア・日本研究学術年報』同年)、共訳書にコリンズ『インターセクショナリティの批判的社会理論』(勁草書房)、ムスト『マルクス・リバイバル』(地平社)など。李里花編著『アジア系アメリカを知るための53章』(明石書店)にも寄稿。
第5回 6月7日(日)18:00〜20:00 講師:木原育子さん
「先住民族の遺骨返還問題の本質ーアイヌ民族と琉球民族を巡ってー」
開催方法:ハイブリッド開催(Zoom、ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所@東京赤羽)

〈講座概要〉
Coming Soon
〈プロフィール〉
2007年中日新聞社に入社。2015年から東京新聞(中日新聞東京本社)社会部で警視庁や都庁担当を経て、2020年から特別報道部。コロナ禍に向き合うアイヌ民族の精神性に触れ、取材を始めた。アイヌ民族を巡る差別問題では、2023年のメディア・アンビシャス大賞を受賞。2025年からバンコク留学を経て、現在は東京社会部。主な著書は『服罪―無期懲役判決を受けたある男の記録』(論創社)、『社会福祉士⇔新聞記者の現場から』(高文研)など
第6回 6月21日(日)18:00〜20:00 講師:宮前千雅子さん
「部落フェミニズムの歴史をひらく~水平社から戦時下まで」
開催方法:ハイブリッド開催(Zoom、ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所@東京赤羽)

〈講座概要〉
歴史はこれまでも見直され、読み替えられてきました。ただ、その読み替えによっても「読まれなかった」ものがあります。部落史の見直しがおこなわれても、部落女性はわずかに付け足されたに過ぎませんでした。女性史からジェンダー史へと分析視覚が広げられても、その姿は見当たりません。フェミニズムにおいても、不在のままです。だからこそ、『部落フェミニズム』(2025年、エトセトラブックス)は生まれました。100年以上も前から、部落女性は自らが抱える抑圧や困難を言語化し、社会に対して異議申し立てし続けてきました。本講座では、まず、その声に耳をすませ、聴くことから始めます。彼女らは何を訴えていたか。自らの経験をどう表現したか。またそれは、どのように変容していくのか。戦時下までを射程にして、部落フェミニズムを明らかにしたいと思います。
〈プロフィール〉
関西大学人権問題研究室委嘱研究員。関西圏の複数の大学の非常勤講師でもある。被差別部落に暮らしたことのない部落出身者。興味があるのはマイノリティの近代史。おもな共著に『部落フェミニズム』、『基礎ゼミ ジェンダースタディーズ』がある。
第7回 7月5日(日)18:00〜20:00 講師:増岡広宣さん
「「同性婚は差別解消の本当の道なのか」ー反婚の立場から当事者が見る同性婚の課題」
開催方法:ハイブリッド開催(Zoom、ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所@東京赤羽)

〈講座概要〉
同性愛者は人権の範囲外だった時代に比べると、同性婚が政策イッシューのテーブルに乗るということは隔世の感があります。しかし、同時に違和感も抱いています。同性愛者は婚姻制度から疎外されていたのに、わざわざ哀訴してその枠組みの中に入るのか?反婚や非婚の人たちを置き去りにして、自分達だけ婚姻制度の保護を得るのか?そもそも婚姻制度は特権=差別制度ではないのか?本当に実現すべきことは同性婚なのか?こうした疑問を皆様と一緒に考えていければと思います。
〈プロフィール〉
九州出身。10歳からイエ制度に疑問を持ち始め、14歳からゲイだと気づく。イエ制度の問題に深く結びついている仏教への拒絶からキリスト教(プロテスタント)に改宗するが、家父長制や同性愛嫌悪はキリスト教も変わらず、結果カミングアウトして差別と闘うことを決意する。主にキリスト教の現場で信徒として性差別やLGBT差別に取り組んでいる。信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会(ECQA)、日本基督教団西宮門戸教会信徒、同兵庫教区常置委員。仕事では社会福祉士・精神保健福祉士・相談支援専門員として、主に精神障害者の生活支援を行っている。
第8回 7月19日(日)18:00〜20:00 講師:龔軼群さん
「移民二世からみえる日本社会と不動産業界での世直しという使命」
開催方法:ハイブリッド開催(Zoom、ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所@東京赤羽)

〈講座概要〉
国籍が理由で「家が借りられない」という現実を突きつけられた移民二世は、不動産業界の入居差別を解消するために就職し、世直し事業を始める。当事者として、そして当事者を支援する側として日本における住まいの不平等の構図をどのように捉え、どんなアプローチで不平等の是正に取り組んでいるのか。移民二世の目線から見える日本社会とその中で声なき人々の声をいかに拾い上げ、社会を変えていこうとしているのか。当日お話をさせていただきます。
〈プロフィール〉
上海生まれ、5歳で来日。中央大学総合政策学部卒業後、株式会社LIFULLに入社。不動産情報サイトLIFULL HOME’Sにて営業や企画、海外進出等に従事し、2019年にLIFULLのSDGs事業「ACTION FOR ALL」を立ち上げ、住宅弱者問題に取り組む「FRIENDLY DOOR」の事業責任者に。一般社団法人Cultural Diversity 推進協会 代表理事 / Founder、一般社団法人Welcome Japan 理事。共著に「住む権利とマイノリティ 住まいの不平等を考える」ほか。
第9回 8月2日(日)16:00~18:00 講師:謝花直美さん
「女性の立つ場に交差する困難ー占領下沖縄から現在までー」
開催方法:ハイブリッド開催(Zoom、ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所@東京赤羽)

〈講座概要〉
沖縄戦から米軍占領下、そして現在まで、沖縄の女性のいる場所には占領や軍事化された社会のさまざまな暴力が交差しています。みえる暴力、気付きにくい暴力、女性たちは暴力的な状況に置かれながらも、生き抜こうとしてきました。沖縄の明るい「おばぁ」というとらえ方では、、見えにくい女性たちの歩みを皆様と一緒に考えたいと思います。
〈プロフィール〉
ジャーナリスト・琉球大学准教授。1990〜2022年沖縄タイムス記者。2024年から現職。『沈黙の記憶1948年 砲弾の島伊江島米軍LCT爆発事件』(インパクト出版会)、『戦後沖縄と復興の「異音」』(有志舎)、『証言沖縄「集団自決」』(岩波書店)
第10回 8月26日(水)19:00~21:00 講師:宋連玉さん
「インターセクショナリティからみた在日朝鮮女性」
開催方法:ハイブリッド開催(Zoom、ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所@東京赤羽)

〈講座概要〉
日本では、2011年まで韓国・朝鮮籍がもっとも多い外国人でした。日本社会での見えない「植民地」に生きた在日朝鮮人の状況を『フェミニズム視点からの在日朝鮮人史』(一聡舎、2025)でいくつかピックアップしましたが、「戦後民主主義」の陰画を照射することで、埋もれている地下茎との連繫を探ります。
〈プロフィール〉
在日朝鮮人2世、朝鮮近現代ジェンダー史を中心に研究しています。20余年住んだ東京から大阪の在日朝鮮人集住地区に戻り、地の利を生かして在日朝鮮女性史研究を再開しようとしています。とくにインターセクショナリティの観点から在日朝鮮女性が置かれた状況を明らかにすることで、国民国家・日本の別の顔を見ていきます。
■開催方法
・Zoomと会場を併用するハイブリッド開催
・すべての回でリアルタイム日本語字幕、録画配信あり
■会場
〈第1回〉
大田区立消費者生活センター大集会室
住 所:大田区蒲田五丁目13番26-101号
アクセス:JR蒲田駅東口から徒歩5分(大田区役所前から川崎方向に約300メートル)
詳 細:https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/seikatsu_center/index.html
〈第2回~第10回〉
一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所
住 所:東京都北区赤羽南2-4-7 鷹匠ハイツ403
アクセス:JR赤羽駅南口から徒歩10分程度
地 図:https://femizemi.org/map/
バリアフリー情報:https://femizemi.org/barrierfree/
■チケット代
▽一回券
・一般 2,000円(税込)
・2026年度寄付者〈10,000円以上〉・学生 1,750円(税込)
・2026年度ふぇみ・ゼミU30受講生 1,100円(税込)
▽全10回通し券
・一般 19,000円(税込)
・2026年度寄付者〈10,000円以上〉・学生 16,500円(税込)
*寄付者の方にはパスポート以外にもさまざまな特典がございます。これを機にご寄付/パスポートのご利用をご検討ください(詳細)
■お申込み締め切り
お申込みはこちら https://insec.peatix.com/view
・Zoomでのリアルタイム参加を希望される方は開始時間の1時間前までにお申込みください。それ以降の直前のお申込みには対応できないことがあります(その場合、後から配信でご覧ください)。
・お申込み時点ですでに終了している回につきましては、後から配信(録画)でご覧ください。
・全10回の終了後も、Peatixから別サイトに移動の上、録画販売として2026年度中はお申込みいただけます。
■受講ルールについて
・ZoomのURLは開始1時間前をめどにお申込のメールアドレス宛にお送りいたします。
・Zoomで参加する際、表示名は必ずお申込み時にご登録いただいた名前でご参加ください。本人確認ができない場合、入室許可ができませんのでご協力をお願いいたします。
・(原則として)可能な方はZoomでのカメラオンをお願いしております。
・配布資料や後から配信の無断転載は厳禁です。参加者の方で画面のキャプチャー、録画・録音もご遠慮ください。
・お友達、同居の方などと一緒にご覧になる際も、お1人1枚のチケットをご購入いただくようお願いします。
・Zoomのサポートはいたしません。ご自身で各サイトなどをご覧ください。
・ふぇみ・ゼミは学びの場です。事前の連絡なく、調査研究・取材を主目的として参加することは禁止です。これらの目的で参加を希望される方は、事前にふぇみ・ゼミのメールアドレス(femizemi2017@gmail.com)までご連絡ください。
■録画配信について・資料共有について
<録画配信>
・すべての回で録画配信を行います。
・講座の中でグループディスカッション等があった場合、その部分は録画には含まれません。ご了承ください。
・後から配信(録画配信)の無断転載は厳禁です。
・公開保証期間は10回分とも最終回の録画をお送りしてから2週間です。
<配布資料>
・無断転載は厳禁です。
・講師の意向にもより必ず資料を提供するとは限りませんが、基本はクラウドドライブのURLを共有します。
・会場に参加される方への資料印刷は、環境問題を考えて原則は致しません。必要な方は、可能な限りご自身で印刷または資料を見られるデバイスをお持ちください。なお、資料印刷が必要な方は事前にfemizemi2017@gmail.comにメールをいただければ対応しますが、直前の対応は必ずしもできませんので、ご了承ください。
■ふぇみ・ゼミパスポートについて
・本講座はふぇみ・ゼミパスポートの対象です。
※ふぇみ・ゼミU30参加者年間パスポート(一般20代以下¥37,000、学生¥22,000)、寄付者パスポート(5万円以上寄付)をお持ちの方は無料でご参加いただけます。寄付者の方にはパスポート以外にも様々な特典がございます。これを機にご寄付/パスポートのご利用をご検討ください。
■リアルタイム日本語字幕(UDトーク/校正あり)について
ふぇみ・ゼミ&カフェでは、すべての講座で校正者付きのUDトークを用いたリアルタイム日本語字幕を提供しております。
【動画】ふぇみ・ゼミの字幕はどう作られてる?UDトークスタッフのお仕事大公開!
主催: 一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ
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<寄付・その他 ふぇみ・ゼミ口座>
①PayPay銀行
支店名:ビジネス営業部
店番号005
預金種目 普通預金
口座番号 6295892
口座名義(漢字)一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ
口座名義(カナ)シャ)フェミゼミアンドカフェ
②三井住友銀行
支店名:赤羽支店
店番号226
預金種目 普通口座
口座番号 5864455
口座名義 一般社団法人 ふぇみ・ゼミ&カフェ
口座名義(カナ)シャ)フェミゼミアンドカフェ
<お問い合わせ>
ふぇみ・ゼミ&カフェ事務所
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